第二種作業環境測定士

ビジネス・経営更新 2026年9月27日
第二種作業環境測定士
合格率 / Pass rate
14.3%(令和7年度・安全衛生技術試験協会公表)
勉強時間 / Study
公式の学習時間目安は公表なし。受験資格・科目免除により準備範囲が異なる
費用 / Fee
11,800円(試験手数料・非課税)

作業環境測定士の試験は、合格と登録の間に登録講習がある。第二種はデザイン・サンプリングと、検知管やデジタル粉じん計など簡易測定機器による分析を担当する区分だ。受験前に確認したいのは、①自分に受験資格があるか、②一種と二種の業務範囲、③試験後に必要な登録手続き、の三点である。

第二種で測れる範囲と第一種との違い

作業環境測定士は、作業場の測定計画を立てるデザイン、試料を採るサンプリング、その試料を測る分析に分けて仕事を行う。第二種はデザインとサンプリングに加え、簡易測定機器を用いた分析ができる。第一種はこの範囲に加えて、登録した分析対象物質の作業場でより広い分析業務を行える。協会の第二種紹介と第一種紹介は、対象物質や登録区分を別々に示している。

区分 試験で扱う範囲 合格後に進む段階
第二種 デザイン、サンプリング、簡易測定機器を用いた分析 第二種の登録講習を修了し、登録要件を満たして申請
第一種 第二種の範囲に加え、鉱物性粉じん・放射性物質・特定化学物質・金属類・有機溶剤のうち登録する区分 共通科目と選択した分析区分に応じた登録講習・登録

どちらも「試験に合格したらそのまま登録測定士」とは限らない。合格後に登録講習や申請が必要なので、試験料だけで取得までの費用を見積もらない。

受験資格は学歴と実務経験だけではない

受験資格は細かく分かれており、理科系の学校を出た人だけに限られない。代表的な経路を抜き出すと次のとおりだ。

経路の例 労働衛生の実務経験
理科系課程の大学・短大・高専を卒業 1年以上
理科系学科の高校を卒業 3年以上
理科系以外の大学・短大・高専を卒業 3年以上
理科系以外の高校を卒業 5年以上
学歴によらず、労働衛生の実務を経験 8年以上

これ以外にも、職業訓練、理工系技能検定、技術士、行政職などに関する経路や、既得資格による科目免除がある。表は全条件の一覧ではない。学科名、課程、卒業証明と実務証明の組合せに細かな規定があるため、申込前に協会の受験資格表を自分の経路のコード番号まで照合したい。「理系大学卒」「衛生管理の仕事」といった大まかな説明だけで受験可能とは判断できない。

四つの共通科目を一科目ずつ判定する

第二種試験は「労働衛生一般」「労働衛生関係法令」「デザイン・サンプリング」「分析概論」の4科目。2026年の試験では各科目60分で実施された。合格には、全ての共通科目で科目ごとに60%以上が必要で、得意科目の高得点で苦手科目を補う総合点方式ではない。

手数料は第二種が科目数によらず11,800円で、協会の手数料案内では非課税とされる。第一種は選択する科目数で13,900〜27,100円、共通科目が全て免除され選択科目だけ受ける場合は10,600〜23,800円。受験する区分と科目免除を確定してから金額を見る。作業環境測定士試験の手数料が金額の一次資料だ。

令和7年度の第二種合格率は、協会統計の主表で受験者1,832人・合格者262人・14.3%。欄外には第一種を受験して第二種のみ合格した人など、通常の集計と区別される25人を含む合格者数287人の注記もある。主表の14.3%と注記の人数を混ぜて独自の率を作らず、公式統計の表示どおり読む。

2026年試験と、登録講習までの費用

2026年の試験は8月19日に実施済み。書面申請は5月22日〜6月5日、オンライン申請は5月22日〜6月19日で、結果発表は9月29日の予定だ。2026年9月27日の確認時点ではまだ結果公表前で、次回の正式な試験日程も確認できない。令和8年度の日程ページで発表後の変更を確認する。

試験合格後の登録講習は試験手数料と別料金になる。日本作業環境測定協会の2026年4月以降の案内では、第二種登録講習(共通科目)の受講料は93,500円(税込)。これは登録講習一件の料金で、受験料や登録申請に関わる費用まで含む総額ではない。科目免除や別の登録経路がある場合も、協会の講習案内で該当コースを確かめてから合算する。

労働衛生の専門性を活かす進路を調べるなら、測定を担う作業環境測定士と、事業場の診断・指導を担う労働衛生コンサルタントの役割も比較できる。資格名が近くても試験と登録制度は別である。

受験記は一人の学習経路として読む

2026年8月27日の個人記録では、筆者は年明けから準備し、4月に免除講習を受け、8月に残り二科目を受験したと述べる。過去問10回分を3〜4周したことも記している。この受験記の公開時点では協会の結果発表前で、合格は筆者本人の自己申告として扱う。二科目免除の経路、仕事上の必要、化学知識の経験もその人固有の条件で、標準の勉強期間や他の受験者の結果を示すものではない。

確認した資料

確認日:2026年9月27日。職務範囲・受験資格・試験科目と基準点は安全衛生技術試験協会、登録講習料金は日本作業環境測定協会の2026年度案内で確認した。受験記は著者の記録として公式条件と分けて参照した。

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