金属や溶接部の内部を調べるガンマ線透過撮影では、線源を扱う作業区域の安全管理が欠かせない。ガンマ線透過写真撮影作業主任者は、ガンマ線照射装置を用いる作業の管理区域ごとに選任し、放射線障害を防止する措置を担う免許だ。画像を撮る技術者そのものを認定する資格としてではなく、作業の安全を管理する主任者の免許として見ると役割が分かりやすい。安全衛生技術試験協会の資格紹介が選任の役割を案内している。
受験資格は不要。ただし免除は対象者が限られる
学歴や実務経験による受験資格はなく、本人確認書類を添えて受験する。科目免除の対象は誰にでも当てはまる制度ではない。協会が挙げるのは、1983年の法改正前の「診療エックス線技師」免許を受けた人、またはエックス線作業主任者免許試験に合格した人で、免除されるのは「ガンマ線の生体に与える影響に関する知識」一科目。公式の免除表には資格名と必要書類が載っている。
現在の診療放射線技師資格だけでこの免除を受けられるとは、同ページから確認できない。似た名称や放射線分野の経験から対象を推定せず、自分の免許証・合格通知が公式の記載に該当するかを申請前に照合したい。免除対象なら試験時間は4時間から3時間になるが、他の3科目は受験する。
四科目40問、途中休憩なしの学科試験
| 科目 |
問題数・配点 |
| ガンマ線による透過写真撮影の作業に関する知識 |
10問・30点 |
| 関係法令 |
10問・20点 |
| ガンマ線照射装置に関する知識 |
10問・25点 |
| ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 |
10問・25点 |
通常は12時30分から16時30分までの4時間を休憩なしで受験し、科目免除者は3時間。合格には各科目40%以上、総得点60%以上が必要になる。試験手数料は8,800円で、協会は非課税と案内している。手数料一覧の学科試験共通料金が適用される。
令和7年度の合格率は337人中228人、67.7%だった。公式統計の年度実績であり、受験時の科目免除や試験会場、個人の準備量を反映した合格予測ではない。
2026年11月回は三つのセンターで実施
令和8年度の日程表では、2026年11月13日の実施会場は東北・中部・中国四国の各安全衛生技術センター。北海道・関東(市原)・近畿(大阪試験場)・九州は5月13日に実施済みで、東京試験場と近畿センター本体には同年度の日程掲載がない。令和8年度日程表で希望地に11月の設定があるかを確認する。
11月13日回のオンライン・郵送申請期間は9月13日〜10月30日。センター窓口へ持参する場合は、休業日を除く試験2日前、11月11日までを案内するセンターがある。定員に達すると期間内でも受付終了になるため、この記事確認日(2026年9月27日)時点で通常期間内だからといって、希望会場の空席まで保証されるわけではない。申請直前に各センターの申込状況を確認したい。
個人受験記は科目免除と準備の一例
2026年5月の関東センター受験について、ある受験者は前年にエックス線作業主任者免許試験に合格していたため生体影響科目が免除され、試験までの6日間に過去問題集を中心に勉強したと記録している。個人の受験記には、平日・休日の学習量や会場への移動も書かれている。これはエックス線の既得知識と本人の予定が重なった一例で、6日間を一般的な勉強期間とする根拠にはならない。試験当日の交通・開始時刻も、自分の受験票とセンター案内を優先する。
エックス線作業主任者試験に合格した人は、免除だけでなく試験内容を比較するためにエックス線作業主任者の案内も参照できる。共通点があっても、ガンマ線固有の装置・法令・作業管理はこの試験で問われる。
確認した資料
確認日:2026年9月27日。職務、科目、免除、受験手続きは安全衛生技術試験協会の公式紹介、日程は令和8年度表、料金・合格率は協会の手数料・統計ページで確認した。受験者の記録は個人の学習経験として扱い、公式要件には用いていない。