ホテル・マネジメント技能士

ビジネス・経営更新 2026年10月11日
ホテル・マネジメント技能士
合格率 / Pass rate
2026年度第9回の級別合格率・受検者数は公式未公表(2026年10月11日確認)。第1回(2019年)のみ公式公表あり: 2級 学科74.4%・実技20.5%・総合18.6%、3級 学科82.0%・実技33.8%・総合32.9%。
勉強時間 / Study
公式の標準学習時間は公表なし。
費用 / Fee
学科 1級8,900円・2級8,700円・3級8,500円。実技 1級29,900円・2級29,900円・3級8,500円。

ホテルの接客ではなく、運営・管理の力を測る国家検定

ホテル・マネジメント技能検定は、ホテルや旅館を運営するための知識と判断力を、1級・2級・3級で評価する国家技能検定だ。接客の所作やサービス技術を測る試験ではなく、収益管理、企画、課題解決、管理運営、専門知識の5領域を、級ごとの視点から扱う。公式の区分では、1級が「事業運営」、2級が「業務運営」、3級が「作業管理」の視点だ。 日本宿泊産業マネジメント技能協会「検定概要」

1級は部門支配人や部長などの上級運営管理者、2級は課長・次長などの業務管理者、3級は係長・主任・リーダーなどの作業監督者を想定する。協会は、収益管理力を売上・経費の管理と目標達成、企画力を実現性ある計画づくり、課題解決力を問題点や経営課題の設定・解決、管理運営力をKPIの設定・管理と説明している。専門知識も5領域の一つだ。 協会「検定概要」

2026年7月、宿泊業界誌HOTERESが協会副理事長に行った取材では、1級について総支配人を目指す層を念頭にした人材育成の意義が語られている。これは実施団体側の見解を伝える取材記事で、受検者の感想や合格率の根拠とは別に読む資料だ。 HOTERES「総支配人を目指す1級の合格率は5%の狭き関門…」

受検資格は級ごとに異なる

3級は、ホテルまたは旅館の業務に従事している人、またはこれから従事しようとする人が対象。2級は「3級合格後、2年以上の実務経験」または「5年以上の実務経験」が必要だ。1級は「2級合格者」「3級合格後8年以上の実務経験」「9年以上の実務経験」のいずれかが学科受検資格となる。 実技の受検資格は、1級は1級学科合格者、2級は3級合格後2年以上の経験または実務5年以上、3級はホテル・旅館業務に従事または従事予定の人。

実務経験は、宿泊産業や周辺産業で、宿泊・料飲・宴会などの業務運営、またはその管理に携わった経験を指す。1級・2級は受検申込み時に職務経歴書の提出も必要だ。学科と実技では受検資格が一部異なるため、経験年数や前級合格の条件は申請前に該当する級の案内で確認しよう。 協会「学科試験要項」/協会「実技試験要項」

学科と実技の内容・受検料

学科は1級がマークシート60問・120分、2級と3級が50問・90分で、各級とも正答率60%以上が合格基準。受検料は1級8,900円、2級8,700円、3級8,500円だ。

実技は、級によって記述問題の組合せが異なる。3級はケーススタディ(記述120分)。2級はケーススタディ(記述120分)と論述(記述60分)。1級はケーススタディ(記述120分)の後にロールプレイの準備55分と口述30分がある。3級と2級は満点の60%以上、1級はケーススタディとロールプレイのそれぞれで60%以上が合格基準。実技受検料は1級・2級が各29,900円、3級が8,500円だ。 協会「学科試験要項」/協会「実技試験要項」

学科と実技の両方に合格して、はじめてその級の技能士となる。学科または実技だけ先に合格した場合、合格の有効期限は原則として合格日の翌日から2年を経過する日の属する年度の末日まで。期限内にもう一方の試験にも合格する必要がある。令和6年度以前に合格した人には、旧ルールとして3年の扱いがある。 協会「学科試験要項」

2026年度の学科結果と実技の受付状況

第9回学科試験は2026年9月6日に実施され、合格者番号は10月5日に1級・2級・3級それぞれ公開された。10月2日には、2級学科の問1が不成立だったとして、協会が全ての解答を正解として採点すると告知している。また、9月18日には3級学科の問2の解答訂正も公表された。学科結果は公表済みだが、10月11日時点で協会サイトに第9回の受検者数や合格率は掲載されていない。 協会「第9回学科試験 合格者受検番号」/協会「2級学科試験問題の不備について」/協会「3級学科問2解答訂正」

実技試験は現在受付中で、申請期間は2026年9月14日~10月30日(金)23:59。試験日は11月29日(日)、合格発表は2027年1月29日(金)予定。会場は札幌・東京・名古屋・大阪・岡山・高松・福岡・那覇で、1級は札幌・東京・大阪・高松・福岡のみ実施予定。会場の施設名は受検票で確認する。受検内容を保存した後に受検料を振り込み、振込通知書や職務経歴書などをアップロードしてから会場を選ぶ。申込後の会場変更はできないため、申請前に希望地を確認したい。実技受検料は1級・2級29,900円、3級8,500円。 協会「実技試験要項」

合格率と学習時間の公表状況

協会は第9回学科試験の合格者番号を公開しているが、2026年度の級別合格率や受検者数は公表していない。第1回(2019年)については、2級・3級の学科、実技、総合の合格率を協会が公表している。ただし初回の実績であり、現在の各級の通過率を示す数値ではない。公式の標準学習時間も、確認した協会の受検要項・参考書案内には掲載されていない。 協会「第1回検定の合格率」

確認日:2026年10月11日

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