電子会計実務検定

ビジネス・経営更新 2026年9月27日
電子会計実務検定
合格率 / Pass rate
日本商工会議所の現行案内で年度別合格率を確認できず(2026年9月)
勉強時間 / Study
公式の学習時間目安は公表なし。簿記知識と受験ソフトの操作経験で準備範囲が異なる
費用 / Fee
2級7,700円・3級4,400円(税込)。2026年度は1級の施行なし

簿記の仕訳や理論を知っていても、会計ソフトに入力し、出力された財務情報を業務に使う力は別に問われる。電子会計実務検定は、会計ソフトを実際に操作し、会計データの処理や活用を確かめる日本商工会議所のネット試験だ。試験を選ぶときは級だけでなく、申し込む会場で使える会計ソフトを確認したい。検定案内は、簿記知識を前提にしつつ、ソフトを使って実施する試験と説明している。

3級・2級は入力業務からデータ活用へ

級 主な試験範囲 形式・時間 合格基準
3級 証憑の取り扱い、会計データ入力、電子帳簿の出力、バックアップと復元 択一式・数値記入式、40分 合計70点以上
2級 関連業務のデータ活用、損益・資金状況の把握、電子会計データの保管・管理 択一式・数値記入式、60分 合計70点以上

受験資格に年齢・学歴などの制限はなく、3級から順番に受ける必要もない。一方、協会は受験に簿記の理論・知識が必要と案内している。3級と2級は試験時間、扱う会計情報、データ活用の深さが異なる。3級と2級の試験範囲を比べてから、どちらを受けるか決めたい。

日本商工会議所の受験Q&Aでは、3級は企業経理の担当者や一般社会人・学生など、2級は企業や公益法人の会計実務担当者・財務責任者などを主な対象としている。資格名だけを見て階段状に考えず、日々の入力処理の基礎を確かめたいのか、関連データを使って財務状況を扱いたいのかで選ぶ。

受験料は3級4,400円、2級7,700円(税込)。試験会場のパソコンで会計ソフトを実際に起動して受験し、採点結果は試験後に通知される。受験会場によって利用できるソフトが異なるため、2026年度の対象ソフト一覧と申込先の環境を照合する。対象一覧は年度ごとに更新され、会場に入っている製品・バージョンが同じとは限らない。日本商工会議所のFAQによれば自宅では受験できず、対応ソフトを備えた認定会場が必要になる。日程だけでなく「自分が練習できるソフトで受験できるか」も申込前に聞いておきたい。

2026年度の1級は実施予定を確認する

2026年度の対象ソフト案内は、試験を2級・3級のみ施行するとし、1級は施行しないと明記している。1級の専用ページには「2024年度の施行はありません」とあり、掲載情報も2023年度のもの。これらの記載から廃止や再開時期を推測せず、現在確認できる範囲を「2026年度は2級・3級のみ」と書く。対象ソフト一覧と1級ページの表記を読む。

今回確認した日本商工会議所の試験案内・FAQ・対象ソフトページには、年度別の合格率は掲載されていなかった。そのため、第三者サイトの推計や個人の受験結果を公式合格率として扱わない。公式の学習時間の目安も見つからないので、一人の勉強時間を標準値にしない。

会計ソフトが初めてだった受験者の記録

2021年の2級受験記で、著者は会計ソフトの使用経験がなかったため、弥生会計の講座と試用版で操作を覚え、本人の記録では約50時間の学習後に90点で合格した。個人の受験記は当時の会計ソフトや試験回についての一例で、現在の対応バージョン、受験料、推奨学習時間を示すものではない。試験環境が年度ごとに更新されるため、いま使える製品は公式の対象一覧へ戻る。

財務諸表を分析して企業の業績を評価する試験と比べたい場合は、ビジネス会計検定も候補になる。電子会計実務検定は、会計ソフトを動かしながら会計データを扱う点を見て選ぶと違いが明確になる。

確認した資料

確認日:2026年9月27日。受験条件・各級の範囲・時間・合格基準・料金・1級の実施状況は日本商工会議所の公式ページで確認した。個人受験記は2021年の経験として扱い、現行の試験要件や合格率の根拠には用いていない。

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