簿記の仕訳や理論を知っていても、会計ソフトに入力し、出力された財務情報を業務に使う力は別に問われる。電子会計実務検定は、会計ソフトを実際に操作し、会計データの処理や活用を確かめる日本商工会議所のネット試験だ。試験を選ぶときは級だけでなく、申し込む会場で使える会計ソフトを確認したい。検定案内は、簿記知識を前提にしつつ、ソフトを使って実施する試験と説明している。
3級・2級は入力業務からデータ活用へ
| 級 | 主な試験範囲 | 形式・時間 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 証憑の取り扱い、会計データ入力、電子帳簿の出力、バックアップと復元 | 択一式・数値記入式、40分 | 合計70点以上 |
| 2級 | 関連業務のデータ活用、損益・資金状況の把握、電子会計データの保管・管理 | 択一式・数値記入式、60分 | 合計70点以上 |
受験資格に年齢・学歴などの制限はなく、3級から順番に受ける必要もない。一方、協会は受験に簿記の理論・知識が必要と案内している。3級と2級は試験時間、扱う会計情報、データ活用の深さが異なる。3級と2級の試験範囲を比べてから、どちらを受けるか決めたい。
日本商工会議所の受験Q&Aでは、3級は企業経理の担当者や一般社会人・学生など、2級は企業や公益法人の会計実務担当者・財務責任者などを主な対象としている。資格名だけを見て階段状に考えず、日々の入力処理の基礎を確かめたいのか、関連データを使って財務状況を扱いたいのかで選ぶ。
受験料は3級4,400円、2級7,700円(税込)。試験会場のパソコンで会計ソフトを実際に起動して受験し、採点結果は試験後に通知される。受験会場によって利用できるソフトが異なるため、2026年度の対象ソフト一覧と申込先の環境を照合する。対象一覧は年度ごとに更新され、会場に入っている製品・バージョンが同じとは限らない。日本商工会議所のFAQによれば自宅では受験できず、対応ソフトを備えた認定会場が必要になる。日程だけでなく「自分が練習できるソフトで受験できるか」も申込前に聞いておきたい。
