証券アナリスト(CMA)は、日本証券アナリスト協会が運営する教育・試験・資格制度です。申込んで試験だけ受ける資格ではありません。第1次レベル講座、第1次試験の3科目、第2次レベル講座、第2次試験を順に通り、さらに証券分析業務の実務経験が3年以上と認定された人、または協会が認める証券分析に関する学識経験者が検定会員に入会すると、CMAを名乗れます。試験合格と称号取得の間に実務経験と入会がある点を、最初に確認してください。
2026年の日程と現在の受付状況
第1次試験は春・秋の年2回です。2026年春は国内4月26日、海外4月25日に実施されました。秋は国内とシンガポールが9月27日、ニューヨークとロンドンが9月26日です。秋の申込はCBT方式が7月1日から9月4日、PBT方式が7月1日から8月3日までで、9月27日確認時点では受付が終わっています。第1次講座を受講した年度の翌年から受験可能で、受講した当年の試験は受けられません。
2026年の第2次試験は国内・シンガポールで6月7日、ニューヨーク・ロンドンで6月6日に実施済みです。2027年の日程は、協会の案内が出るまで確定情報として記載できません。第1次試験の日程・受験資格と協会FAQを確認してください。
合格までにかかる講座料・試験料
2026年度の第1次レベル講座は、一般受講者69,000円、会員受講者63,000円です。第1次試験は3科目合計14,800円(科目Ⅰ7,400円、科目Ⅱ・Ⅲは各3,700円)。第1次3科目に合格した後に受ける第2次レベル講座は66,000円、第2次試験は17,500円に支払手数料200円が加わります。
| 費用 |
一般受講者 |
会員受講者 |
| 第1次レベル講座 |
69,000円 |
63,000円 |
| 第1次試験・3科目 |
14,800円 |
14,800円 |
| 第2次レベル講座 |
66,000円 |
66,000円 |
| 第2次試験・手数料込み |
17,700円 |
17,700円 |
| 講座・試験料の合計 |
167,500円 |
161,500円 |
この合計は、各講座を一度で修了し、各試験に一度で合格する場合の受講料・試験料です。再受講・再受験が必要な場合は追加費用がかかります。会員受講料は、協会の法人会員・法人賛助会員の役職員などが対象です。受講料を支払う前に所属先の対象条件を確認してください。第1次講座の料金、第1次試験料、第2次講座の料金、第2次試験の実施要領が料金の根拠です。
このほかCMAの称号を使うには、検定会員として入会します。入会金は10,000円、年会費は18,000円(満65歳以上は12,000円)で、10月1日から3月31日までに入会する場合、初年度会費は半額です。これは講座・試験の合計に含めていません。試験に合格した時点で称号利用までの費用がすべて終わるわけではありません。
2026年の公式合格率
第1次試験の2026年春は、3科目合計の合格率が44.6%でした。科目別では科目Ⅰ43.1%、科目Ⅱ50.7%、科目Ⅲ39.2%です。第1次秋は9月27日実施のため、この記事の確認時点では結果が公表されていません。直近年の第1次総合合格率は、2025年春48.4%・秋52.7%、2024年春46.5%・秋49.9%です。第1次試験データでは、試験回ごとに受験者数・合格者数・合格率を掲載しています。
第2次試験は年1回です。2026年は受験者2,317人中973人が合格し、合格率は42.0%でした。2025年は2,522人中1,121人で44.4%です。協会は総得点だけでなく、職業倫理・行為基準が一定水準に達していない場合は不合格となると説明しています。第2次試験データは2026年8月18日公表分まで反映されています。2022年以前は旧プログラムの試験で、現行課程の結果と単純比較できません。
講座受講と実務経験は別の条件
第1次レベル講座は、協会が送付するテキストを中心に学ぶ自学自習型です。受講料には講座テキストが含まれ、講座を受けずに第1次試験だけを受けることはできません。第1次の3科目に合格すると、次の第2次レベル講座を受講して第2次試験へ進めます。第1次講座の受験資格は原則として受講年度の翌年から3年間です。その間に3科目合格できない場合は講座の再受講が必要になります。
第2次試験に合格しても、証券分析業務の実務経験が3年以上ある人、または協会が認める証券分析に関する学識経験者として検定会員に入会するまでは、CMAの称号を取得できません。経験年数の判定は、入会時に協会へ提出する職務経歴などによって確認されます。受験勉強を始める前に、自分の現在の業務がどのように実務経験として扱われるかを、協会の現行入会要件で確かめると計画が立てやすくなります。検定会員の入会要件と会費
同志社大学の2024年資格試験ガイドも、講座受講、第1次3科目、第2次講座・試験、3年以上の実務経験という順序を整理しています。これは協会とは別の教育機関が示す制度の見取り図で、最新の条件は必ず協会の案内を基準にしてください。同志社大学の資格試験ガイド(PDF・4頁)
教材と学習時間を確認する
講座の公式テキストは受講料に含まれ、協会が受講資格のある期間に配布・閲覧の案内をしています。協会が掲載する推奨図書は追加教材で、講座受講や試験の必須条件ではありません。教材費を一律に「取得総額」へ足す前に、受講料に含まれるものと任意購入を分けて考えてください。
協会は、合格に必要な標準学習時間を公式数値として示していません。3科目の得意不得意や、実務経験の有無によって準備量は変わるため、公式に確認できない時間数を合格目安として固定することは避けました。
参考文献・出典
情報確認日:2026年9月27日。第1次秋試験は当日実施で、合格発表前です。標準学習時間は協会発表を確認できないため、数値を掲げていません。