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BATIC(国際会計検定)

BATIC(国際会計検定)
金融・投資難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年4月2日
合格率: Bookkeeper Level: 約60〜70% / Accountant Level: 約20〜30%
勉強時間: 約50〜150時間(Subject1〜2合計)
受験料: 7,480円(Subject1のみ) / 13,200円(Subject1+2)
公式サイト:東京商工会議所

BATIC(国際会計検定)— ビジネスでどう活きるか

BATIC(Business Accounting Training for International Competence)は、東京商工会議所が実施する国際会計の検定試験だ。日本の簿記とは違い、「英語で国際会計を理解する能力」を測る試験として、外資系企業・グローバル企業の経理・財務部門で高く評価されている。

実は、この資格の面白いところは「英語力」と「会計知識」を同時に評価する構成なんですよね。TOEICは英語だけ、日商簿記は日本語の会計だけ——でも外資系の経理現場では、英語で財務諸表を読んで英語で説明できる人材が求められている。BATICはその「両方」を問う。

活用場面 具体的な効果
外資系企業の経理・財務職 英文財務諸表の読解・作成。国際会計基準(IFRS)の基礎理解を証明
日系グローバル企業の経理 海外子会社との連結決算・報告書作成に必要な英語会計知識
監査法人・コンサルティング 英文会計の知識。クロスボーダー案件への参加資格として評価
財務系転職活動 外資系・グローバル企業の求人で「差別化できる資格」として機能

受験資格・申込方法

受験資格に制限はない。学生・社会人問わず、誰でも申込できる。

申込は東京商工会議所の検定試験専用サイトから行う。試験は**年2回(7月・11月頃)**を目安に実施される(年度により変更の場合あり)。

受験料(税込):

区分 受験料
Subject1のみ 7,480円
Subject2のみ 7,480円
Subject1+2セット 13,200円

試験内容と合格基準

BATICはSubject1とSubject2の2段構成。合格スコアに応じてレベル認定される。

Subject1 — Bookkeeper Level

項目 内容
試験言語 英語
出題形式 択一式(英文)、問題数は約100問
出題内容 基本的な仕訳・財務諸表・資産・負債・資本の概念

得点によるレベル区分:

スコア 認定レベル
890〜1000点 Controller Level(最高)
700〜889点 Accountant Level
480〜699点 Bookkeeper Level
480点未満 認定なし

Subject2 — Accountant Level

会計処理の応用問題。財務諸表分析・連結会計・IFRS関連の知識まで範囲が広がる。Subject1の知識を前提として、より実務的な判断力を問う。

合格基準: 得点によりレベル認定(Bookkeeper / Accountant / Controller)。合格・不合格ではなくスコア制。ここがポイントで、「Controller Level」(890点以上)の取得者は履歴書上でも際立つんですよね。外資系企業の採用担当者は「BATICのスコア」を具体的に評価することが多い。

難易度と学習プラン

科目 難易度の目安 合格率目安
Subject1(Bookkeeper Level認定) ★★☆☆☆ 約60〜70%
Subject2(Accountant Level認定) ★★★★☆ 約20〜30%
Controller Level(Subject1+2で高スコア) ★★★★★ 数%

社会人向けスケジュール例

目標 学習期間 1日の学習量
Subject1 Bookkeeper Level 1〜2ヶ月 1〜1.5時間
Subject1 Accountant Level 2〜3ヶ月 1〜1.5時間
Subject1+2 Accountant Level 3〜5ヶ月 1.5〜2時間
Controller Level(高スコア狙い) 6〜12ヶ月 2時間以上

学習ステップ

  1. 英語の会計用語を先にマスター: Assets(資産)・Liabilities(負債)・Revenue(収益)等、基本用語を日英両方で覚える
  2. 日商簿記2〜3級の知識を英語に翻訳する感覚で学ぶ: 簿記の知識がある人なら「英語対応」するだけで済む部分が多い
  3. 過去問を解いて英文問題に慣れる: 長文読解の問題も多いため、英文を読むスピードを鍛える
  4. IFRS・国際会計基準の概念を押さえる: 日本基準と異なる部分(収益認識・リース・減損等)を重点的に

テキスト・通信講座の選び方

  • 「BATIC Subject1 問題集」(東京商工会議所出版): 公式問題集。過去問や類題が収録されており必携
  • 「英文会計テキスト」(BATIC用): 東京商工会議所刊行のテキスト。英語での仕訳・財務諸表作成を学べる
  • 「英文会計・IFRS入門書」(市販): IFRS対策として入門書も有用
  • TOEICスコアとの組み合わせ: 英語力の底上げにTOEIC600点以上があると学習効率が上がる

キャリアへのインパクトと次のステップ

BATICのController Level取得者は、外資系企業・グローバル企業の財務・経理職への転職市場で明確な優位性を持つ。英語力+会計知識の組み合わせは、日系企業の経理マンが外資系に転職する際の「スペックアップ」として機能する。

次のステップ

  • USCPA(米国公認会計士): 国際会計のプロフェッショナル資格。BATICで基礎を固めてから挑戦する人が多い
  • 日商簿記1級: 日本国内の会計・税務の深い理解が必要な場合
  • IFRS検定: IFRSに特化した資格。国際会計基準の専門知識をさらに深める
  • CFA: 会計知識を投資・財務分析に活かしたいキャリア向け
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