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BATIC(国際会計検定)

BATIC(国際会計検定)
金融・投資難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年4月11日
合格率: Bookkeeper Level: 約60〜70% / Accountant Level: 約20〜30%
勉強時間: 約50〜150時間(Subject1〜2合計)
受験料: 7,480円(Subject1のみ) / 13,200円(Subject1+2)
公式サイト:東京商工会議所

BATIC(Business Accounting Training for International Competence)は、東京商工会議所が実施する国際会計の検定試験だ。日本の簿記とは違い、「英語で国際会計を理解する能力」を測る試験として、外資系企業・グローバル企業の経理・財務部門で高く評価されている。TOEICは英語だけ、日商簿記は日本語の会計だけ——だが外資系の経理現場では英語で財務諸表を読んで英語で説明できる人材が求められている。BATICはその「両方」を問う試験だ。

BATICの全体像を3分で掴む

BATICはSubject1とSubject2の2段構成。合格・不合格ではなくスコア制であり、得点によってレベル認定される独自の仕組みを持つ。

区分 受験料(税込)
Subject1のみ 7,480円
Subject2のみ 7,480円
Subject1+2セット 13,200円

試験は**年2回(7月・11月頃)**を目安に実施される(年度により変更の場合あり)。受験資格に制限はなく、学生・社会人問わず誰でも申込できる。申込は東京商工会議所の検定試験専用サイトから行う。

スコアによるレベル区分:

スコア 認定レベル
890〜1000点 Controller Level(最高)
700〜889点 Accountant Level
480〜699点 Bookkeeper Level
480点未満 認定なし

Controller Level(890点以上)の取得者は履歴書上でも際立つ。外資系企業の採用担当者は「BATICのスコア」を具体的に評価することが多い。

Step 1: 受験資格と申込の流れ

受験資格の制限はなく、事前登録・所定の研修受講も不要。申込から試験まで手続きはシンプルだ。

  1. 東京商工会議所の検定試験サイトにアクセス
  2. 試験日程を確認し、Subject1のみ・Subject2のみ・セットのいずれかを選択
  3. 受験料を支払い、受験票を受け取る
  4. 指定会場で受験

Subject1とSubject2は同日受験(セット)か別回受験かを選べる。英語と会計の両方に不安がある場合はSubject1から着手するのが一般的だ。

Step 2: 出題範囲と攻略の急所

Subject1 — Bookkeeper Level

項目 内容
試験言語 英語
出題形式 択一式(英文)、問題数は約100問
出題内容 基本的な仕訳・財務諸表・資産・負債・資本の概念

攻略の急所は英語の会計用語を先にマスターすること。Assets(資産)・Liabilities(負債)・Revenue(収益)等、基本用語を日英両方で覚える。日商簿記2〜3級の知識がある人なら「英語対応」するだけで済む部分が多い。

Subject2 — Accountant Level

会計処理の応用問題。財務諸表分析・連結会計・IFRS関連の知識まで範囲が広がる。Subject1の知識を前提として、より実務的な判断力を問う。

IFRS(国際財務報告基準)の攻略が鍵。日本基準と異なる部分(収益認識・リース・減損等)を重点的に押さえること。

科目 難易度の目安 合格率目安
Subject1(Bookkeeper Level認定) ★★☆☆☆ 約60〜70%
Subject2(Accountant Level認定) ★★★★☆ 約20〜30%
Controller Level(Subject1+2で高スコア) ★★★★★ 数%

Step 3: 試験当日の注意点と合格後の手続き

試験は英語で実施されるため、英文を読むスピードが合否に直結する。長文読解の問題も多いため、事前に英文を読む習慣をつけておくことが重要だ。

当日の注意点:

  • 試験は英語のみ。辞書・電子機器の持ち込みは不可
  • 時間配分に注意。Subject1は約100問を所定時間で解く
  • スコア制のため、わからない問題は飛ばして確実に解ける問題を先に処理する

合格(レベル認定)後:

  • 認定証は東京商工会議所から発行される
  • Controller Level取得者は名刺・履歴書に明記することで転職市場での差別化に活用できる
  • 次の資格へのステップアップを検討する(USCPA・日商簿記1級・IFRS検定等)

合格者が語るリアルな難易度

Subject1のBookkeeper Levelは「しっかり準備すれば1〜2ヶ月で取れる」という声が多い。英語に抵抗がなく、簿記の基礎知識がある人なら比較的スムーズだ。

一方、Controller Level(Subject1+2で890点以上)を狙うとなると話は別。上位数%しか認定されないため、英語力・会計知識ともに高いレベルが要求される。6〜12ヶ月の本格的な学習が必要だ。

推奨学習スケジュール

目標 学習期間 1日の学習量
Subject1 Bookkeeper Level 1〜2ヶ月 1〜1.5時間
Subject1 Accountant Level 2〜3ヶ月 1〜1.5時間
Subject1+2 Accountant Level 3〜5ヶ月 1.5〜2時間
Controller Level(高スコア狙い) 6〜12ヶ月 2時間以上

推奨教材:

  • 「BATIC Subject1 問題集」(東京商工会議所出版): 公式問題集。過去問や類題が収録されており必携
  • 「英文会計テキスト」(BATIC用): 東京商工会議所刊行のテキスト
  • 「英文会計・IFRS入門書」(市販): IFRS対策として有用
  • TOEICスコアが600点以上あると学習効率が上がる

次のステップ

  • USCPA(米国公認会計士): 国際会計のプロフェッショナル資格。BATICで基礎を固めてから挑戦する人が多い
  • 日商簿記1級: 日本国内の会計・税務の深い理解が必要な場合
  • IFRS検定: IFRSに特化した資格。国際会計基準の専門知識をさらに深める
  • CFA: 会計知識を投資・財務分析に活かしたいキャリア向け
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