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ペットシッター士

ペットシッター士
生活・美容難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年4月3日
合格率: 約60〜70%(認定講座修了試験)
勉強時間: 約50〜100時間(通信講座の場合)
受験料: 約30,000〜50,000円(講座料金込み)/ 試験のみ:約10,000円

ペットシッター士ってどんな資格?

「ペットシッター」という職業がある。飼い主が不在の間、ペットホテルではなく飼い主の自宅を訪問して世話をするスタイルのケアサービスだ。ちなみに、犬や猫にとって見知らぬ施設に預けられることはストレスの原因になりやすい——自宅という馴染みの環境でケアを受けられるのが、ペットシッターが選ばれる最大の理由だ。

ペットシッター士は、一般財団法人日本ペットシッター協会が認定する民間資格で、この仕事に必要な知識・技術・マナーを証明する。共働き世帯の増加、単身者のペット飼育増加、高齢飼い主の増加という3つの社会的変化が重なり、需要は年々拡大している。

注意点として、資格取得だけでは開業できない。各都道府県への「動物取扱業(保管・訓練等)」の登録が別途必要だが、ペットシッター士は登録要件として多くの自治体で認められているため、取得が開業への重要な一歩になる。

何を学ぶ?試験の中身

学習テーマ 主な内容
動物行動学 犬・猫の習性・ボディランゲージ・行動の意味の読み取り方
ペットケアの基礎 食事・排泄・グルーミング・運動・遊びのサポート方法
健康管理 体調変化のチェックポイント・ワクチン・寄生虫・緊急対応の判断
ペットの病気・医療 主要な病気の基礎知識・動物病院との連携・投薬補助
プロとしてのマナー 鍵管理・個人情報の取り扱い・守秘義務・接客マナー
法律・規制 動物愛護管理法・動物取扱業の届出制度
ビジネス管理 料金設定・契約書の書き方・トラブル対応・保険加入

試験形式は「選択式+記述式」で、試験時間は60〜90分。合格基準は70%以上の正答率(協会基準)。

学習の中心は犬・猫ですが、ウサギ・ハムスター・鳥・爬虫類などの基礎知識も含まれます。「どんな動物を担当するか」によって、この幅広い知識が実際の仕事で直接役立ちます。

取得までの道のり

取得ルートは主に3種類です。

ルート 内容 費用目安
日本ペットシッター協会 認定通信講座 テキスト学習後に在宅試験で取得 40,000〜60,000円
民間認定スクール(対面・オンライン) 実技実習付きのコース 50,000〜100,000円
試験のみ受験(一部対応) 協会認定の試験会場で直接受験 10,000〜15,000円

通信講座は自分のペースで進められるため、社会人や育児中の方でも取り組みやすいのが特徴です。実技実習付きの対面コースは、実際の動物に触れる機会が多く、技術面での自信につながります。

開業までに必要な追加ステップ

資格取得後に実際に開業するには、以下の手順が必要です。

  1. 都道府県・政令指定都市への動物取扱業登録(費用:15,000円前後)
  2. ペットシッター士資格+半年以上の実務経験(またはその他要件)を満たす

知人のペットのケアをボランティアで手伝うなど、経験を積む機会を意識的に作るとよいでしょう。

合格率と難易度のリアル

合格率は公式非公開ですが、60〜70%前後とされています。

通信講座を修了した上での試験であるため、テキストをしっかり読んでいれば合格できる水準です。ただし、難易度を上げる要素があります。

  • 法律・規制の正確な理解: 動物愛護管理法・動物取扱業の要件を単なる暗記ではなく、ケーススタディで理解する必要がある
  • 緊急対応の判断力: 「この症状を見たとき、すぐ病院に連れて行くべきか」という実践的な判断力が問われる

テキストを一通り読むだけでなく、「実際にこの状況になったらどうするか」を具体的にイメージしながら学習するのが合格への近道です。

おすすめの教材・講座

  • 日本ペットシッター協会 認定通信講座 — 協会公式の通信講座。テキストは詳細で実践的な内容が充実しており、試験との対応も明確
  • 「犬のことが全部わかる本」「猫のことが全部わかる本」(各出版社)— 犬・猫の生態・行動・健康管理の基礎知識を補完する参考書
  • 動物愛護管理法の最新テキスト — 法改正が定期的にあるため最新版を確認。環境省の公式ページでも参照できる

この資格を活かすには

活用シーン 具体的な使い方
ペットシッター独立開業 動物取扱業登録の要件として活用し、自分のペースで働く独立スタイル
ペット関連企業への就職 ペットショップ・ペットホテル・動物病院の補助スタッフとして
副業・在宅ビジネス 近隣の飼い主に対するペットシッターサービスで副収入を得る
動物ボランティア 保護犬・猫シェルターでのケアに専門知識を活かす
ペット可物件の管理 ペット可マンション・シェアハウスの管理業務に活用

関連資格

  • 愛玩動物飼養管理士(2・1級): 公益社団法人日本愛玩動物協会が認定。動物取扱業の要件に広く使われる定番資格
  • 愛玩動物看護師: 2022年新設の国家資格。動物病院での業務に必要なより専門的な資格
  • 家庭動物管理士(1〜3級): 公益社団法人日本動物福祉協会が認定
  • JKC公認訓練士: 日本犬業クラブ公認のトレーナー資格。しつけサービスと組み合わせて幅を広げたい方向け
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