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LinuC Level 1

LinuC Level 1
IT・情報難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年4月11日
合格率: 約50〜60%(推定)
勉強時間: 約100〜150時間
受験料: 各16,500円(税込)×2試験

LinuC Level 1の全体像を3分で掴む

LinuC Level 1は、LPI-Japan(特定非営利活動法人エルピーアイジャパン)が提供するLinux技術者の認定資格だ。「LinuCとLPICはどっちを取ればいいか」という問いに対して、「国内就職を優先するならLinuC」というのが現場の共通見解だ。

LinuC Level 1は「101試験」と「102試験」の2試験セットで構成されており、両方に合格することでLevel 1認定が取得できる。2019年にLPICから完全独自化した際に「クラウド対応コンテンツ」が追加され、AWSやAzureとLinuxの連携に関する問題が盛り込まれた。

資格 評価される場面
LinuC Level 1 国内IT企業・SIer。インフラエンジニア入門資格として採用条件に明記される企業がある
LPIC Level 1 外資系IT企業・海外プロジェクト参加時。国際的な知名度が高い

公式合格率は非公開だが、受験者情報を総合すると50〜60%程度と推定される。

Step 1: 受験資格と申込の流れ

受験資格の制限はなく、Linuxの実務経験がなくても受験できる。ただし、試験内容はコマンドの実際の動作を前提としている。「コマンドを見たことがある」ではなく「コマンドを手で打って、オプションの違いを体で知っている」レベルが問われる。

向いている受験者:

  • インフラエンジニアへのキャリアチェンジを目指している未経験者
  • Linuxサーバーを担当することになったエンジニア
  • クラウドインフラ(AWS/GCP)でLinux環境を扱う仕事をしている人
  • GitHubやWSL2でLinuxコマンドを多少触った経験があり、体系的に整理したい人

101試験・102試験ともにCBT方式で、全国のテストセンターにて随時受験できる。受験料は各16,500円(税込)。申込はLPI-Japan公式サイトまたはピアソンVUEから行う。

Step 2: 出題範囲と攻略の急所

101試験(システムアーキテクチャ〜基礎コマンド)

項目 内容
問題数 60問
試験時間 90分
合格基準 500点満点中450点以上
分野 主な内容
システムアーキテクチャ BIOSとUEFI、ブートプロセス(GRUB・systemd-boot)
パッケージ管理 apt・yum・rpm・dpkgコマンド、パッケージリポジトリ
GNUとUnixコマンド ls・cp・mv・rm・find・grep・awk・sed・sortなど
ファイルシステム ext4・XFS・Btrfsの概念、マウント・fstab・ディスクパーティション
起動プロセス systemd・SysVinit・runlevel(target)の概念

102試験(シェル・ネットワーク・セキュリティ)

項目 内容
問題数 60問
試験時間 90分
合格基準 500点満点中450点以上
分野 主な内容
シェルスクリプト bash変数・条件分岐(if/case)・ループ(for/while)・関数
ユーザー管理 useradd・passwd・chmod・chown・sudo・suの操作
ネットワーク設定 IPアドレス設定・DNS解決・SSH・ifconfig/ipコマンド
時刻同期 NTP・chrony・timedatectl
セキュリティ基礎 ファイルパーミッション・GPG・ファイアウォール基礎

コマンドの細かいオプション(findのオプション、awkの使い方等)が直接問われるため、テキストを読むだけの勉強では合格できない。実際にLinuxを触りながら学習することが合格への最短路だ。

Step 3: 試験当日の注意点と合格後の手続き

試験当日の注意点:

  • 「コマンドの出力結果はどうなるか」という問題形式が多い。実際に手を動かした経験があると即答できる
  • コマンドオプションの微妙な違い(-l-Lの差など)を問う問題が含まれる
  • 101試験と102試験は別日程でも受験可能。一方から順番に受けることができる

合格後の手続き:

  • 両試験に合格するとLinuC Level 1として認定される
  • LPI-Japanのポータルから認定証を取得できる
  • 有効期限は5年で、Level 2試験合格または継続教育で更新できる

合格者が語るリアルな難易度

「実機でLinuxを触りながら勉強した人は受かり、テキストだけで勉強した人は落ちる」という声が多い試験だ。

バックグラウンド 学習期間
Linuxを日常的に触っているエンジニア 1〜2ヶ月(1日30〜60分)
Windowsメインで時々Linux 2〜4ヶ月(1日1時間)
Linux未経験 3〜6ヶ月(1日1〜2時間)

LinuCはLPICと試験範囲が一部重複しているため、両方同時に勉強して「ダブル取得」する戦略もある。コストはかかるが、国内外の評価を同時にカバーできる。

関連資格として、LinuC Level 2(上位資格)やAWS CLF-C02(クラウドとLinuxの組み合わせ)への展開が自然なキャリアパスだ。

LinuCLinuxインフラIT資格LPI-Japan