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環境管理士

環境管理士
自然・環境難易度: ★★★☆☆(2〜1級)/ ★★☆☆☆(4〜3級)更新日: 2026年4月7日
合格率: 4級:約57% / 3級:約64% / 2級:約49% / 1級:約39%
勉強時間: 通信講座中心(各級のテキストによる)
受験料: 受講料:33,000〜40,000円程度(通信コース)

環境管理士はどんな資格?

環境保全に関する知識を体系的に習得し、「実務に使える形」で証明できる——それが環境管理士の目指すところだ。特定非営利活動法人日本環境管理協会が認定するこの資格は、1〜4級の多段階制を持ち、企業の環境担当者から自治体職員・環境教育の指導者まで、幅広い層が取得している。

環境省後援、国土交通省後援を受けており、企業の環境系資格として一定の知名度を持つ。学習スタイルは通信講座が中心で、自分のペースで学べることが特徴だ。eco検定よりも実務的な内容に踏み込んでいるため、「環境担当者として深い知識を持ちたい」という人に向いている。受験資格はなく、4〜1級のどの級からでも挑戦できる。


他の関連資格との違い

環境系の資格は複数あるが、それぞれ目的と対象者が異なる。環境管理士を他の資格と比較すると、自分に合った選択がしやすくなる。

資格 位置づけ・特徴
eco検定(環境社会検定) 環境知識の入門資格。東京商工会議所が主催。広く浅く環境を学ぶ出発点として最適
環境管理士 eco検定の次のステップ。企業・自治体の実務レベルの環境管理知識を体系的に習得できる
環境カウンセラー 環境省が認定する環境相談・教育の専門家登録制度。活動実績との組み合わせが必要
ISO14001審査員補 企業の環境マネジメントシステムの審査員資格。環境管理士の知識と親和性が高い
ビオトープ管理士 生態系・自然環境保全の専門家資格。環境管理士と組み合わせると守備範囲が広がる

環境管理士は「eco検定より深く、ISO審査員ほど専門的でない」というポジションにある。企業の環境部門で即戦力となる実務知識を身につけたい人に特に向いている。


試験概要と出題形式

環境管理士は通信講座でテキストを学んだ後、認定試験(マークシート方式)を受ける形式だ。1〜4級の各段階で学習範囲と深度が変わり、上の級になるほど実務的な問題解決能力が問われる。

各級の位置づけと合格率

対象・レベル 合格率目安
4級 環境保全の基礎知識。入門レベル 約57%
3級 実務レベルの環境管理知識 約64%
2級 環境計画・施策の企画立案ができる 約49%
1級 環境問題全般の専門家・指導者レベル 約39%

主な出題分野

分野 主な内容
地球環境問題 気候変動・温暖化・オゾン層・生物多様性
大気・水質・土壌環境 各種汚染の原因・測定・対策法
廃棄物・リサイクル 廃棄物処理法・3R・産業廃棄物管理
環境アセスメント 影響評価の手順・審査・国内外の制度
企業の環境対応 ISO14001・CSR・環境報告書・カーボンニュートラル
環境法規 環境基本法・各種規制法の概要と実務

費用の目安

項目 費用
通信コース受講料(3〜4級) 33,000〜36,000円程度
通信コース受講料(1〜2級) 38,000〜40,000円程度
認定試験受験料 コースに含まれる場合が多い

合格に必要な準備期間と方法

学習のステップ

ステップ 内容
1. 通信テキスト購入・受講申込 日本環境管理協会の通信コースに申し込む
2. テキスト学習(自宅) 各級のテキストを読み込み、練習問題で理解度確認
3. 認定試験申し込み 受験日程・会場を確認して申し込む(年2〜3回開催)
4. 受験・合格 筆記試験(マークシート)に合格で認定

3級まではテキストをしっかり読めば合格できる水準だ。2級以降は環境法や企業の環境マネジメントに関する詳細な知識が必要になるため、現場での実務経験を持つ人の方が取り組みやすい。

おすすめの教材

教材 おすすめポイント
「環境管理士通信テキスト」(日本環境管理協会) 試験対応の公式テキスト。通信コース申し込みで入手
「環境白書」(環境省) 毎年更新される最新の環境政策・統計データ。1級対策に特に有用
「eco検定公式テキスト」(東京商工会議所) eco検定と範囲が重なる部分が多く、入門〜3級レベルの補強に使える
「ISO14001規格文書」(ISO・JSA) 2級以上では企業の環境マネジメントシステムの深い理解が必要

合格後にできること

活躍できるシーン

  • 企業の環境担当者: 社内の環境マネジメント推進・脱炭素化計画の立案・環境報告書の作成
  • 製造業・建設業の現場管理: 廃棄物管理・排水処理・大気排出の法令遵守管理
  • 自治体の環境部局: 環境計画の策定・市民向け環境教育プログラムの立案
  • 環境コンサルタント: 中小企業への環境経営アドバイス・ISO14001構築支援

環境管理士は「環境の専門家として社内外に信頼を示す資格」だ。eco検定で入口を広げ、環境管理士で実務力を証明し、さらにISO審査員や環境カウンセラーで専門性を深めるというキャリアパスが現実的なルートになる。

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