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インターネット検定 ドットコムマスター

インターネット検定 ドットコムマスター
IT・情報難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年4月2日
合格率: 約60〜80%(ベーシック)/ 約36%(アドバンス★)/ 約22%(アドバンス★★)
勉強時間: 約30〜80時間
受験料: 4,400円(ベーシック)/ 8,800円(アドバンス)

ドットコムマスターの概要

インターネット検定ドットコムマスターは、NTTドコモビジネス株式会社(旧:NTTコミュニケーションズ)が主催するインターネット技術の認定試験だ。2001年の開始以来、IT職種では定番の民間資格として定着している。

試験の技術領域での位置づけは明確で、OSI参照モデルで言えば「アプリケーション層からネットワーク層まで」を幅広くカバーする。TCP/IP、DNS、HTTPといったインターネット基盤技術の理解を体系的に問う構成で、「何となく使っているインターネットの仕組みを正確に説明できるか」が問われる。

試験はベーシックアドバンスの2段階。アドバンスはさらに取得点数により**シングルスター(★)ダブルスター(★★)**の2称号が与えられる。ちなみにダブルスターは合格率20%台という難易度で、実質的にネットワークエンジニアレベルの知識を要求される。

試験区分 位置づけ
ベーシック インターネット基礎の理解を確認する入門レベル
アドバンス★ 実務担当者レベルのネットワーク・セキュリティ知識
アドバンス★★ 上級技術者向け。ルーティング・クラウドの深い理解が必要

対象者と前提知識

受験資格の制限はなく、年齢・学歴・職業を問わず誰でも受験できる。ベーシックとアドバンスの同日受験も可能だ。

ベーシック向け: IT部門への異動が決まった非エンジニア、情報システムを担当し始めた総務・管理職、IT基礎知識を証明したい就活生など。「IPアドレスって何?」という段階でも、3〜4週間の学習で合格できる。

アドバンス向け: ネットワーク機器の設定経験があるインフラエンジニア、IT部門のベテラン担当者、CCNAなどの次のステップを見据えたエンジニア。シングルスターは実務経験者で1〜2ヶ月の追加学習が目安。ダブルスターはルーティングプロトコルやVPN設計の実務経験が前提になる。

興味深いことに、非エンジニア職(営業・企画・経営層)の受験者も一定数いる。ITサービスを提供する企業の営業担当が技術的な会話に対応するための「最低限の語彙力」として活用するケースだ。

出題範囲と試験形式

試験はCBT(Computer Based Testing)方式で、全国のテストセンターにて随時受験できる。

ベーシック

項目 内容
出題数 70問
出題形式 択一式(4択)
試験時間 90分
合格基準 700点満点中490点以上(正答率70%)
受験料 4,400円(税込)

主な出題分野(ベーシック):

分野 内容
インターネット基礎 TCP/IP、IPアドレス、サブネット、ドメインの仕組み
通信プロトコル HTTP/HTTPS、SMTP、POP3、DNS の動作原理
セキュリティ基礎 暗号化の概念、SSL/TLS、マルウェアの種類
クラウド・Webサービス SaaS/PaaS/IaaSの概念、代表的なサービス

アドバンス

項目 内容
出題数 50問
出題形式 択一式(4択)
試験時間 90分
合格基準 ★:700点中490点以上 / ★★:700点満点
受験料 8,800円(税込)

ちなみにアドバンスには「各分野ごとの最低得点基準」が設けられており、特定分野が0点に近いと総合点を超えても不合格になる。これは「苦手科目をパスで誤魔化す」受験戦略が通用しない設計だ。

主な出題分野(アドバンス):

分野 内容
ルーティング・スイッチング OSPFやBGPの概念、L3スイッチの動作
サーバー管理 Webサーバー・メールサーバーの設定概念、仮想化
セキュリティ詳細 PKI・デジタル証明書・ファイアウォール・IPS/IDS
クラウドインフラ AWS/Azure/GCPの主要サービス、ネットワーク設計

合格率・難易度の分析

区分 合格率 他のIT資格との比較
ベーシック 約60〜80% ITパスポート(約56%)と同等〜やや易しい
アドバンス★ 約30〜36% 基本情報技術者(約26%)よりやや難しい
アドバンス★★ 約20〜25% 応用情報技術者(約26%)と同等レベル

ベーシックは合格率が高く、インターネットの基礎を2〜4週間しっかり勉強すれば十分狙える。ITパスポートより「インターネット・ネットワーク寄り」なのが特徴で、ネットワーク系の用語に強くなりたい場合はドットコムマスターのほうが体系的に学べる。

アドバンスは「ネットワークに強いIT担当者」を証明できる水準。ダブルスターは実質的な難関資格で、CCNAの取得を目指すエンジニアが「腕試し」として受験するケースが多い。

効率的な学習アプローチ

推奨学習期間

区分 期間 想定する受験者
ベーシック 2〜4週間(1日30〜60分) IT未経験者を含む
アドバンス★ 1〜2ヶ月 IT実務経験者
アドバンス★★ 2〜3ヶ月 ネットワーク実務経験者

学習の進め方

Step 1 — 全体構造の把握(1〜2日) TCP/IPのレイヤー構造(アプリ層→トランスポート層→ネットワーク層→リンク層)を図に書けるくらいまで理解する。「どの層がどんな役割を持つか」を押さえると、個別プロトコルの暗記が格段にラクになる。

Step 2 — 公式テキストで体系的にインプット NTTドコモビジネス監修の「.com Master ADVANCE テキスト&問題集」が試験範囲を網羅している。1周通読した後、分野別に復習する。

Step 3 — 問題演習で出題パターンを把握 CBT-Solutions(cbt-s.com)の練習問題は本番環境に近い。Ping-tはネットワーク系の問題が充実しており、アドバンス対策に特に有効だ。過去問演習は「なぜその答えか」を説明できるまで繰り返す。

Step 4 — 弱点補強 アドバンスは分野別最低点があるため、苦手分野を放置すると危険。ルーティングが苦手なら Packet Tracer(Cisco の無料シミュレーター)で実際にネットワークを構成してみると理解が深まる。

取得後のスキルマップ

キャリア方向別の活用

方向性 ドットコムマスターの位置づけ
IT企業の営業・プリセールス 技術的な提案力の基盤として。ベーシック取得が最低ラインの企業もある
情報システム部門 ベーシック〜アドバンス★で社内IT担当として十分な知識を証明
ネットワークエンジニア志望 アドバンス★★からCCNAへのステップが定番ルート

関連資格・上位資格

資格 関係性
ITパスポート(IPA) ドットコムマスターよりIT全般。入門期にセットで取るのが効率的
基本情報技術者試験 IPA国家資格。ドットコムマスターのアドバンスと難易度が近い
CompTIA Network+ 国際的なネットワーク資格。アドバンス★★取得者のグローバル認定として
CCNA(Cisco) ネットワークエンジニアの登竜門。アドバンス★★合格者が次のステップとして目指す
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