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カラーユニバーサルデザイン検定(CUD検定)

カラーユニバーサルデザイン検定(CUD検定)
生活・美容難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年4月7日
合格率: 約65〜75%(3級)/ 約55〜65%(2級)
勉強時間: 約20〜60時間
受験料: 5,500円(2級)/ 3,300円(3級)

カラーユニバーサルデザイン検定の全体像

「赤と緑の区別がつきにくい」——日本人男性の約5%が、このような色の見え方をしていることを知っていますか。信号機の色がすべての人に同じように見えているわけではない、という事実は、デザインに関わる人間にとって無視できない現実です。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)検定は、色覚の多様性に対応したデザインの知識と実践力を認定する検定試験です。NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)が主催し、「どんな色の見え方をする人にも、同じように情報が伝わるデザイン」を学ぶことを目的としています。

グラフ、地図、Webサイト、交通案内——私たちの周りのあらゆるビジュアルコミュニケーションがCUDの対象です。グラフィックデザイナー、Webデザイナー、官公庁の担当者、教材制作者など、幅広い職種の方が取得しています。

試験は3級・2級・1級の3段階構成で、年1〜2回実施されます。2020年のオリンピック・パラリンピック以降、官公庁や大企業でのアクセシビリティ対応の意識は急速に高まっており、この資格の注目度も増しています。

Step 1: 出題傾向を知る

出題範囲

カテゴリ 主な内容
色覚の仕組み 網膜の構造、錐体細胞の種類、色覚のメカニズム
色覚異常の種類 1型・2型・3型色覚の特徴と見え方の違い
CUDの基本原則 色だけに頼らない・コントラストの確保・形との組み合わせ
CUD対応配色 見分けやすい色の組み合わせ、NGパターン
CUD対応ツール 色覚シミュレーターの使い方、Adobe製品での設定方法
実践事例 地図・グラフ・Web・印刷物でのCUD適用例

各級の試験形式

3級(入門レベル、色覚の仕組みとCUDの基本を問う)

項目 内容
出題形式 択一式(マークシート)
試験時間 60分
合格基準 正答率70%以上
受験料 3,300円(税込)

2級(実技問題あり、配色評価・修正が加わる)

項目 内容
出題形式 択一式+実技問題(配色評価・修正)
試験時間 90分
合格基準 筆記・実技それぞれ正答率60%以上かつ総合70%以上
受験料 5,500円(税込)

1級は記述式と実技(制作課題)で構成された上級資格です(受験料11,000円)。

Step 2: 学習スケジュールを組む

受験資格の制限はなく、デザインの知識がない一般の方でも受験できます。色覚異常の有無にかかわらず受験可能です。

3級(目安:2〜4週間)

  1. 色覚の仕組みを基礎から理解する: 錐体細胞の種類と、各タイプの色覚異常がどのように発生するかを把握する
  2. CUD対応配色パターンを確認する: CUDOが推奨する「見分けやすい色の組み合わせ」を実際に目で見て確認しながら覚える
  3. 身の回りのデザインを観察する: 電車の路線図、天気予報の気温グラフ、スーパーの値段表示——これらがCUD対応かどうかを考えるクセをつけると理解が深まります

2級(目安:1〜2ヶ月)

3級の知識に加え、色覚シミュレーターを実際に操作する練習が重要です。Chromatic Vision SimulatorやSim Daltonismといった無料アプリで、自分の手元の資料を異なる色覚で見てみましょう。「ああ、これは確かに見分けにくい」という体験が、記憶を確実なものにします。

Step 3: 本番で実力を出す

合格率(目安)
3級 約65〜75%
2級 約55〜65%
1級 約40〜50%

3級は「色覚の仕組みとCUDの基本を理解した」という状態であれば合格できます。2級は実技問題の存在が難易度を上げています。配色評価は理屈だけでは乗り越えにくく、実際に色覚シミュレーターを使って「どの配色が問題になるか」をパターンとして体得することが合格への近道です。

  • 「カラーユニバーサルデザイン検定公式テキスト」(CUDO)— 試験範囲を完全カバーする必携の公式テキスト
  • 「カラーユニバーサルデザイン 誰もが見やすい色使いのガイドブック」(CUDO)— 実践的なCUD指針書。実務にもそのまま活用できる
  • Chromatic Vision Simulator(無料アプリ)— スマートフォンのカメラで周囲の色を色覚異常視点でリアルタイム確認できる
  • Adobe Color(無料)— Webブラウザ上でCUD対応配色のチェックができるAdobe公式ツール

合格後のキャリア・活用先

「色が見えにくい人がいる」という知識を持った上でデザインできる人材は、今も現場で不足しています。

活用シーン 具体的な場面
グラフィックデザイナー・DTP 印刷物・出版物のCUD対応チェックに活用
WebデザイナーUI/UX Webサイト・アプリの色覚バリアフリー対応
官公庁・地方自治体 行政資料・案内板・地図のCUD化推進
教材・教科書制作 学校教育のCUD対応(文科省がCUD普及を推進)
企業の広報・マーケティング カタログ・資料のアクセシビリティ向上

資格として対外的に示せることで、提案時の説得力が増します。

関連資格:

  • 色彩検定(文部科学省後援): 色彩全般の知識を体系的に学ぶ資格。CUD学習の前提知識として有効
  • カラーコーディネーター検定(東商): 色彩の実務活用に特化した検定
  • ウェブデザイン技能検定: Webの色彩・アクセシビリティを含む国家資格
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