アクチュアリーは、保険・年金などの長期的な不確実性を、確率・統計や数理モデルを使って評価する専門職です。商品設計、保険負債や年金財政の検証、リスク管理など、勤務先と担当分野によって仕事は異なります。資格試験は日本アクチュアリー会が実施し、合格後の会員資格は試験合格に加えて会の承認や所定の研修を経て決まります。試験合格だけで特定の職務や採用が保証されるものではありません。
2026年度試験の申込と日程
2026年度の受験申込期間は、2026年9月16日10時から10月14日18時までです。試験は12月7日から10日に実施され、申込・受験会場の予約はプロメトリック社の専用ページを通じて行います。会場には定員があるため、希望日時・会場の空きを申込前に確認してください。試験はCBT方式で、当日の集合時刻や本人確認書類、使用できる電卓などにも条件があります。最新の申込状況と注意事項は日本アクチュアリー会の2026年度資格試験情報および2026年度資格試験要領を確認してください。
| 2026年度の試験日時・科目 |
| 12月7日 10:00(180分)— 生保1・損保1・年金1 |
| 12月7日 14:30(180分)— 損保数理 |
| 12月8日 10:00(180分)— 生保2・損保2・年金2 |
| 12月8日 14:30(180分)— 生保数理 |
| 12月9日 10:00(180分)— 年金数理 |
| 12月9日 14:30(180分)— 数学 |
| 12月10日 14:30(180分)— 会計・経済・投資理論 |
受験料は1科目8,500円です。支払方法はクレジットカード・コンビニ・ペイジーから選びます。試験開始は10時または14時30分で、1科目の試験時間はいずれも180分です。12月9日は午前と午後に試験があります。遠い会場を続けて予約すると移動できない場合があるため、会場予約画面も確認してください。
受験資格と試験科目
2026年度の第1次試験は、2026年3月31日時点で満18歳以上の人が受験できます。第1次試験は「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目です。第1次試験はすべて多肢選択式で、語群選択や数値記入を含みます。「会計・経済・投資理論」は3分野をまとめた1科目として実施されます。
第2次試験は第1次の5科目に合格した日本アクチュアリー会の準会員が対象です。「生保」「損保」「年金」のいずれか1コースを選び、コース内の2科目を受験します。第2次試験には専門知識に加えて問題解決力をみる論述式の設問があります。第1次・第2次とも、各科目の合格基準は満点の60%を基準に試験委員会が定めます。第1次の「会計・経済・投資理論」は各分野の40%、第2次は第I部の60%・第II部の40%を基準とする最低ラインもあり、どれか一つでも届かない場合は不合格です。
合格率と会員資格
日本アクチュアリー会が公表した2025年度の科目別合格率は、第1次が数学30.1%、生保数理29.4%、損保数理26.0%、年金数理19.4%、会計・経済・投資理論45.3%でした。第2次は生保1・2が各17.7%、損保1が17.8%、損保2が21.5%、年金1が19.0%、年金2が27.1%です。これは2025年度の受験者を母数にした実績で、次年度の合格率を予測する数字ではありません。2025年度の受験者数・合格者数・合格率では受験者数を申込者数から欠席者数を差し引いた人数としています。
研究会員は第1次のいずれか1科目に合格して会に入会した人、準会員は5科目すべてに合格した人が対象です。正会員には第1次5科目と第2次の選択コース2科目の計7科目の合格と所定の研修が必要です。いずれの会員資格も理事会の承認を経て決まります。会が公表する過去5年間の実績では、正会員資格を得るまでの平均年数は9.0年です。この数字は学習時間ではなく、正会員資格取得までの年数の平均です。
仕事と学習を考えるとき
アクチュアリーの知識は、生命保険・損害保険・年金・再保険・コンサルティングなどで使われています。ただし、試験資格と担当業務は同じではありません。実際の仕事内容を知りたい場合は、応募先や所属分野の業務と会員資格の要件を分けて確認してください。科目ごとの公式教科書・参考書は日本アクチュアリー会の試験要領に示され、会が発行する教材には無償の電子版もあります。2026年度要領に標準学習時間の記載はありません。
数学科目に2019年合格した講師の受験記は、過去問を解くだけでなく、解法の背景まで理解することが本人の経験に役立ったと紹介しています。ただし、記録は2019年の試験に関する個人の体験で、2026年度のCBT形式や2027年度以降の制度改正を説明するものではありません。学習時間や合格率の一般的な目安に置き換えず、学び方を考える一つの例として読むのが適切です。数学の合格体験記(和から株式会社、2020年公開・2026年9月更新)
2027年度以降は第1次試験・研修制度の見直しが予定されています。2026年度までの科目合格や研修修了状況によって移行後に必要な科目が変わるため、受験年度をまたぐ人は制度見直しの公式案内で自分の区分を確認してください。
確認日: 2026年10月4日。日程・受験資格・科目・受験料は日本アクチュアリー会の2026年度要領、合格率と正会員までの年数は同会の2025年度試験結果によります。試験日程・申込条件は更新されることがあるため、申込前に公式情報を再確認してください。