Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)の全体像を3分で掴む
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)は、AWSのCLF-C02、Google CloudのCloud Digital Leaderと並ぶ「クラウド三大入門資格」のひとつだ。Azureサービスの基本概念・クラウドの利点・セキュリティ・コンプライアンスの基礎知識を問う入門資格で、受験資格の制限はない。
受験料は12,500円(税別)で、試験時間は45〜65分。AWS CLF-C02より受験料が安く試験時間も短めで、「一番コスパよく取れるクラウド入門資格」と呼ぶ人もいる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | AZ-900 |
| 出題形式 | 多肢選択式・複数選択式・並べ替え・ドロップダウン等 |
| 問題数 | 40〜60問 |
| 試験時間 | 45〜65分 |
| 受験方法 | Pearson VUE(テストセンター・オンライン) |
| 言語 | 日本語対応あり |
| 合格基準 | 700点以上 / 1000点満点 |
| 受験料 | 12,500円(税別) |
Microsoft 365(旧Office 365)やTeams、Intuneを使う企業ではAzureが認証・ID管理の基盤として動いているケースが多く、「クラウドに詳しくないが仕事でAzureを使っている」という人が前提知識の体系化のために受験することも珍しくない。
Step 1: 受験資格と申込の流れ
受験資格の制限はなく、完全な入門資格として設計されている。Azureや技術的なIT経験がなくても受験できる。
向いている受験者:
- AzureやMicrosoftクラウドに初めて触れる人が最初の一歩として
- IT営業・プリセールス・ビジネス職でAzureを使う顧客と話す機会がある人
- AWS CLF-C02取得済みでマルチクラウドの視野を広げたいエンジニア
- Microsoftのロールベース資格(AZ-104等)を目指す前の準備として
- Office 365 / Azure AD管理者がクラウドの体系知識を整理したい
申込はPearson VUEのサイトから行う。テストセンター受験とオンライン受験の両方が選べる。Microsoftアカウントが必要になるので事前に作成しておくとよい。
Step 2: 出題範囲と攻略の急所
試験ドメインと出題割合は次の通りだ。
| ドメイン | 出題割合 | 主な内容 |
|---|---|---|
| クラウドの概念 | 25〜30% | IaaS/PaaS/SaaS/サーバーレス、クラウドの利点、責任共有モデル |
| Azureアーキテクチャとサービス | 35〜40% | コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、データベース等のサービス一覧 |
| Azureの管理とガバナンス | 30〜35% | コスト管理、リソース管理、Azure Policy、Azure Advisor |
Azureアーキテクチャとサービスが最大ドメインで、Azure独自のサービス名と用途を広く把握することが求められる。AWSの経験者でも名前の違いに慣れる時間が必要だ(App Service、Azure Functions、Azure Blob Storage等)。
| 分野 | Azureサービス | AWS対応 |
|---|---|---|
| 仮想マシン | Azure Virtual Machines | EC2 |
| オブジェクトストレージ | Azure Blob Storage | S3 |
| サーバーレス実行 | Azure Functions | Lambda |
| マネージドDB | Azure SQL Database | RDS |
| コンテナ実行 | Azure Container Instances | ECS |
| ID管理 | Azure Active Directory | IAM / Cognito |
学習時間の目安はIT経験者で1〜2ヶ月、IT未経験者で2〜3ヶ月だ。AWSのCLF-C02と難易度は同等か若干易しいという評価が多い。
Step 3: 試験当日の注意点と合格後の手続き
試験当日の注意点:
- オンライン受験の場合は部屋の整理・カメラ確認が求められる。受験前に環境チェックを完了しておく
- Azureサービス名の正式名称を正確に把握しておく。例えば「Azure Blob Storage」を「Azure S3」と覚えていると引っかかる
- 合格基準は700/1000点。多少失点しても合格できる設計なので、全問正解を目指さず確実に得点できる問題を落とさないことが優先だ
合格後の手続き:
- 試験終了後すぐにスコアレポートが表示される
- 合格するとMicrosoftのCertification Dashboardにバッジが付与される
- 有効期限は更新試験または上位試験の合格で延長できる(2024年から有効期限制度が変更されているため最新情報を確認すること)
合格者が語るリアルな難易度
受験者コミュニティの情報をまとめると、合格率は75〜80%程度と推定されており、入門資格の中でも比較的取りやすい部類に入る。
「Microsoft Learnの無料コンテンツだけで合格できた」という声が多い。有料テキストを買わずに合格できる点はAWS CLF-C02と同様だ。
難点として挙げられるのは「Azureサービスが多すぎて覚えられない」という点だ。Microsoft LearnのAZ-900学習パスを順に進め、各サービスの用途を「このサービスは何のためにあるか」という視点で整理すると効率よく学習できる。模擬試験はMicrosoft公式の練習試験(無料)を活用するのが最もコスパが良い。
合格後のキャリアパス
| 資格 | 方向性 |
|---|---|
| AZ-104(Azureアドミニストレーター) | インフラ・クラウド管理者方向 |
| AZ-900合格後のAWS CLF-C02取得 | マルチクラウド対応の証明 |
| AZ-305(Azureソリューションアーキテクト) | 設計・アーキテクト方向の上位資格 |
