SP
資格ペディア

ロジスティクス経営士・管理士(JAVADA)

ロジスティクス経営士・管理士(JAVADA)
ビジネス・経営難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年5月2日
合格率: 約45〜60%(管理士)
勉強時間: 約80〜200時間
受験料: 7,700円(管理士)/ 11,000円(経営士)

ロジスティクス経営士・管理士の全体像を3分で掴む

ロジスティクス管理士・経営士は、中央職業能力開発協会(JAVADA)が認定する物流業界で国内最大級の認知度を持つ民間資格だ。製造業・流通業・物流業・卸売業の担当者から管理職まで幅広く取得されており、採用・昇格基準への活用が増えている。

資格 対象・位置づけ
ロジスティクス管理士 物流現場の実務管理者レベル(倉庫・輸配送・在庫・コスト)
ロジスティクス経営士 経営幹部レベル(SCM戦略・グローバル物流・DX推進)

配送コストを削減したい、在庫を減らしたい、欠品を防ぎたい——現場で感じているこれらの課題は、体系的なロジスティクス知識で整理できることが多い。Eコマースの拡大やサプライチェーンの複雑化を背景に、物流・SCM担当者の専門スキル証明として需要が高まっている。物流を「言語化できる人材」として動けるかどうかが、この資格取得で得られる最大の価値だ。

Step 1: 受験資格と申込の流れ

受験資格の制限はない。管理士・経営士とも誰でも受験できる。ただし、管理士の内容が経営士試験の前提となっているため、物流未経験者は管理士から順に取得することを推奨する。

試験は年2回(6月・11月)、全国主要都市の会場で実施される。一部コースはeラーニング受講と試験がセットになったコース形式を選択できる。

資格 受験料(税込)
ロジスティクス管理士 7,700円
ロジスティクス経営士 11,000円

申込はJAVADAのウェブサイトから行う。eラーニングコースを選ぶ場合は別途受講料が発生するため、事前に確認が必要だ。

Step 2: 出題範囲と攻略の急所

ロジスティクス管理士

項目 内容
試験形式 択一式・記述式
試験時間 180分
合格基準 各科目60%以上かつ総合70%以上

ロジスティクス経営士

項目 内容
試験形式 択一式・記述式・論述式
試験時間 180分
合格基準 各科目60%以上かつ総合70%以上

主な出題範囲

分野 管理士 経営士
ロジスティクス基礎
輸配送管理
在庫・倉庫管理
物流コスト管理
国際物流・貿易
サプライチェーンマネジメント
物流戦略・DX ×
グリーンロジスティクス

合格率の目安

資格 合格率の目安
管理士 約45〜60%
経営士 約30〜45%

攻略の急所

択一式だけでなく記述・論述の練習を別途行うことが肝だ。現場で「当たり前にやっていること」でも、それをキーワードを使って文章にまとめるのは意外と難しい。重要概念(3PL・VMI・クロスドッキング等)を自分の言葉で説明できるまで練習することが、合格ラインとの差を埋める最大のポイントになる。

また、物流コスト計算(輸配送コスト・保管コスト・在庫金利)の計算問題は繰り返し演習して手順を確実に身につけること。物流法令(倉庫業法・貨物自動車運送事業法・貿易関連法規)の重要条文は早期から暗記に取り組むのが定石だ。

おすすめ教材

  • 「ロジスティクス管理士・経営士 公式テキスト」(JAVADA)— 試験範囲に対応した公式認定テキスト。2〜3分冊構成で、これが学習の軸になる
  • 「物流管理ハンドブック」(日通総合研究所)— 物流実務の全体像を把握するための標準参考書
  • 「SCMの基本」(湯浅和夫著)— サプライチェーンマネジメントの基礎を平易に解説。経営士レベルの視野拡大に有効

Step 3: 試験当日の注意点と合格後の手続き

学習スケジュールの目安

プロフィール 目安期間 1日の学習量
管理士(物流経験3年以上) 2〜3ヶ月 60分程度
管理士(物流初学者) 3〜5ヶ月 60〜90分
経営士(管理士の延長) 4〜6ヶ月 60〜90分

試験当日の注意点

  • 試験時間は180分と長い。択一式→記述式→論述式の順に時間配分を決めて臨む
  • 記述・論述問題は「解答のキーワード」を先に書き出してから文章を組み立てると整理しやすい
  • 法令関連の問題は正確な名称が問われるため、条文名をあいまいにしないこと

合格後の手続き

合格証書はJAVADAから送付される。昇格要件として活用する場合は人事部門に証書のコピーを提出する。製造業・流通業では経営士以上を部長職の昇格要件に組み込む企業も出てきているため、取得後の早めの申請が重要だ。

JAVADAが提供するeラーニングコースは、受講から試験受験までがセットになっており、学習スケジュール管理が難しい社会人には取り組みやすい形式だ。物流の基礎知識がまったくない場合はeラーニングコースでの体系的なインプットが効率的で、実務経験者は公式テキスト+過去問の独学で合格圏に入れることが多い。

合格者が語るリアルな難易度

管理士は物流実務経験がある受験者が多く、現場知識があると有利だ。ただし、法令(倉庫業法・貨物自動車運送事業法)など暗記が必要な範囲は実務経験だけでは全カバーできないため、テキストでの体系学習が不可欠だ。合格率45〜60%は「ある程度しっかり準備すれば届く水準」と捉えてよい。

経営士は記述・論述の難度が上がる。「現場の問題を数値で整理し、改善案を提案できる」力が問われるため、実務経験があるだけでは合格できない。30〜45%という合格率が示す通り、論述対策に十分な時間をかけることが合格の鍵だ。

昇格・採用基準への活用が増えており、SCM担当者・物流管理職・3PL事業会社での営業職など、物流を専門領域として扱うキャリアで有効に機能する。

次のステップとして相性がいいのは、通関士(国際物流に携わる場合のロジスティクス経営士との組み合わせ)、物流管理士(日本物流管理協議会)(物流系資格の幅広いカバー)、乙種危険物取扱者(倉庫・物流現場で危険物を扱う場合に必要な国家資格)、中小企業診断士(経営全体の文脈でSCM最適化を提言したい場合)だ。

  • 貿易実務検定: 国際物流・輸出入書類の知識を補完する組み合わせとして定番

ビジネス系で合わせて学びたい資格

ロジスティクスJAVADA物流サプライチェーンビジネス資格