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CSR検定

CSR検定
ビジネス・経営難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年4月3日
合格率: 約60〜70%(3級)
勉強時間: 約30〜80時間
受験料: 3,300円(3級)/ 5,500円(2級)/ 8,800円(1級)

CSR検定 — ビジネスでどう活きるか

「SDGsって言われても、何をすればいいかわからない」——IRレポートを担当する人も、サプライチェーンの調達部門の人も、最近似たような壁にぶつかっているんですよね。CSR検定はそのモヤモヤを整理するための資格です。

一般社団法人CSR経営者フォーラムが主催するこの検定は、CSR(企業の社会的責任)・SDGs・ESGに関する体系的な知識を3級〜1級で証明する試験です。ISO 26000、GRIスタンダード、国連グローバル・コンパクトといった国際規格まで踏み込む点が、単なる「SDGsの基礎知識資格」とは異なる専門性です。

実はこの資格、IR担当・広報・総務・経営企画・調達といった多様な職種で取得が広がっています。ESGレポーティングの義務化が迫る中、「書ける人材」「説明できる人材」の需要が確実に高まっているからです。

受験資格・申込方法

受験資格の制限はない。学歴・年齢・職業を問わず誰でも受験できる。3級からステップアップが基本だが、2級・1級から直接受験することも可能だ。

試験は年2回(6月・12月)を中心に、全国の会場で実施される。一部日程でCBT(Computer Based Testing)方式も選択できる。

申込方法 CSR経営者フォーラムの公式サイトから
受験料 3級:3,300円 / 2級:5,500円 / 1級:8,800円(いずれも税込)

試験内容と合格基準

3級

出題数 50問
出題形式 択一式(マークシート)
試験時間 60分
合格基準 正答率70%以上

2級

出題数 60問
出題形式 択一式+記述式
試験時間 90分
合格基準 正答率70%以上

1級

出題形式 論述式(筆記試験+面接)
合格基準 総合評価による

主な出題範囲

分野 主なトピック
CSRの基礎 CSRの定義・歴史・概念・ステークホルダー
国際規格・ガイドライン ISO 26000・GRIスタンダード・国連グローバル・コンパクト
SDGs 持続可能な開発目標の17目標と169ターゲット・企業との接点
ESG ESG投資・環境・社会・ガバナンスの評価指標
人権・労働 国際労働基準・サプライチェーン人権
環境 温室効果ガス・カーボンニュートラル・生物多様性
ガバナンス コーポレートガバナンスコード・情報開示・腐敗防止
CSRコミュニケーション サステナビリティレポート・非財務情報開示・ステークホルダー対話

ここがポイントで、ISO 26000の7つの中核主題(組織統治・人権・労働慣行・環境・公正な事業慣行・消費者課題・コミュニティへの参加)はCSR検定の骨格で、3〜2級を通じて繰り返し問われます。

難易度と学習プラン

合格率の目安 学習期間の目安
3級 約60〜70% 1〜2ヶ月
2級 約45〜55% 2〜3ヶ月
1級 約20〜35% 実務経験を積んだ上で

3級はCSRの基本概念とSDGsの17目標を覚えれば合格できる。2級は具体的な国際規格の内容やケーススタディへの適用が求められ、「知っている」から「使える」レベルが要求される。1級は実務での実践力を問う論述・面接があり、日常的なCSR業務の経験が問われる。

社会人向け学習スケジュール例(3級、6週間)

  • 1〜2週目: 公式テキストでCSR・SDGs・ESGの3概念の関係を整理。「CSRという大枠の中にSDGs(目標)・ESG(評価軸)が含まれる」という構造を図解して理解する
  • 3〜4週目: ISO 26000の7中核主題を暗記。各主題が企業活動のどの場面に対応するかを具体例で頭に入れる
  • 5〜6週目: 過去問演習と弱点補強。実際の大手企業のサステナビリティレポートを1本読むと、理論が一気に実践的に理解できる

テキスト・通信講座の選び方

独学向け教材

  • 「CSR検定公式テキスト」(CSR経営者フォーラム)— 試験範囲を網羅した公式テキスト。3〜1級各対応版が存在する。まずここから始める
  • 「SDGsビジネス戦略」(谷本寛治著)— CSRとSDGsをビジネスに接続した実践書。理論の背景理解に有効
  • 「ISO 26000 実践ガイド」(日本規格協会)— ISO 26000の本文に沿った詳細解説。2級以上の深い理解に
  • 国連グローバル・コンパクト LEAD 資料(unglobalcompact.org)— 無料で読める国際基準文書

通信講座

CSR検定向けの専門通信講座は少ないため、独学が基本ルートになる。企業研修として受講する場合は、CSR経営者フォーラムが法人向けプログラムを提供している。

キャリアへのインパクトと次のステップ

IR・広報・経営企画担当: ESGレポーティング・非財務情報開示の実務担当として、CSR検定の知識は業務直結の価値を持つ。特に2級以上があれば、対外的な説明力のある「サステナビリティ担当」として評価される。

調達・サプライチェーン管理: 人権デューデリジェンスや環境調達基準の導入が迫る中、CSRの専門知識は調達部門での専門性証明になる。

総務・人事: コーポレートガバナンスや労働慣行(国際基準)の理解は、総務・人事の業務の質を高める。

次のステップ

  • SDGsビジネスコンサルタント資格: SDGsを企業戦略に結びつけるコンサルティングスキルを認定。CSR検定の実践的な延長線上にある資格として、外部向けコンサル志向の人に向いている
  • 環境社会検定試験(eco検定): 環境問題に特化した検定(東京商工会議所主催)。CSR検定の環境分野を補強したい場合の並行取得候補
  • 中小企業診断士: 経営戦略全体の視点からCSRを扱いたい場合のステップアップ先。CSR検定の上位者が経営全体の知識を補強するルートとして選ぶケースがある
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