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個人情報保護士認定試験

個人情報保護士認定試験
ビジネス・経営難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年4月2日
合格率: 約37〜42%
勉強時間: 約50〜100時間
受験料: 11,000円(会場受験は別途2,000円)

個人情報保護士 — 「法律は知らなかった」が通じない時代に

情報漏洩事件のニュースを見るたびに、「自分の会社は大丈夫か」と感じる担当者は多い。でも実際に個人情報保護法を読み込んでいる人は、思ったより少ない。法律の改正が重なり、マイナンバー対応まで加わって、「なんとなく対応している」という会社は今でも珍しくない。

個人情報保護士認定試験は、そのグレーゾーンに答えを出す資格だ。個人情報保護法とマイナンバー法(番号法)の正確な知識と実務対応力を認定する。一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催し、年4回(6月・9月・12月・翌年3月)実施されている。

IT・医療・金融・流通・教育など、個人情報を扱うすべての業種で担当者の取得が推奨されている。法改正のたびに「改めて勉強し直す」需要が生まれるため、IT担当者だけでなく総務・人事・営業管理職までが受験するようになっている。

受験資格・申込方法

受験資格の制限はない。年齢・学歴・職業を問わず誰でも受験できる。試験は年4回実施されており、CBT方式(自宅受験)と会場受験の2種類から選択できる。

受験方法 費用(税込)
CBT(自宅受験) 11,000円
会場受験 11,000円+2,000円

申込は全日本情報学習振興協会のウェブサイトから行う。年4回の試験のうち直近を選んで申込む形式で、社会人が仕事の繁忙期を避けて受験しやすいスケジュールになっている。

試験内容と合格基準

試験は課題Ⅰ課題Ⅱの2部構成で、それぞれ50問、合計100問が出題される。

項目 内容
問題数 100問(課題Ⅰ:50問 / 課題Ⅱ:50問)
出題形式 択一式(4択)
試験時間 150分(課題Ⅰ・Ⅱ合計)
合格基準 課題Ⅰ・Ⅱともに各70%以上

課題Ⅰ:個人情報保護法とマイナンバー法の理解(50問)

個人情報保護法の逐条解釈・改正内容・ガイドライン、マイナンバー法の制度概要・特定個人情報の取扱い・罰則規定などが出題される。

課題Ⅱ:個人情報保護の対策と情報セキュリティ(50問)

個人情報漏洩事故の原因・対応・プライバシーポリシーの作成、情報セキュリティ対策(アクセス管理・暗号化・インシデント対応)に関する実務知識が問われる。

合格するには課題Ⅰ・Ⅱともに各70%以上が必要だ。片方だけ高得点でも、もう一方が70%未満では不合格になる。両方を均等に仕上げることが必須の試験だ。

難易度と学習プラン

合格率は**37〜42%**程度で推移しており、受験者の半数以上が不合格となる中難度の試験だ。試験範囲が広く、法律の細かい条項・数値・用語の正確な理解が問われるため、丁寧な準備が必要になる。

2022年に全面施行となった改正個人情報保護法の内容(Cookie規制・越境移転・仮名加工情報等)もカバーする必要があり、最新の法改正への対応が求められる点が難しさの一因だ。

社会人向けスケジュール例

プロフィール 目安期間 1日の学習量
初学者(法律知識なし) 2〜3ヶ月 60〜90分
実務経験者(IT・総務) 1〜2ヶ月 60分程度

学習の順序としては、まず個人情報保護法の全体像(定義・規定・義務・罰則の体系)を整理して理解する。次にマイナンバー法を学ぶが、個人情報保護法との違い——特定個人情報の取扱いの厳しさと罰則の重さ——を対比して覚えると頭に入りやすい。

法律の理解が固まったら、課題Ⅱの情報セキュリティ対策に移る。技術的対策(ファイアウォール・VPN・認証方式)は用語レベルで整理することが重要だ。過去問は課題Ⅰ・Ⅱの両方をバランスよく演習すること——どちらかに偏ると70%基準で足元をすくわれる。

テキスト・通信講座の選び方

おすすめ教材

  • 「個人情報保護士認定試験公式テキスト」(全日本情報学習振興協会)— 出題元の公式テキスト。これを基準に学習するのが最も確実
  • 「個人情報保護士認定試験 合格教本」(技術評論社)— 解説が丁寧で初学者向け。公式テキストと併用すると効果的
  • 個人情報保護委員会の公式ガイドライン(無料)— 法律の実務解釈を確認できる一次情報

通信講座について

法律の読み込みに不慣れな場合は通信講座が有効だ。ユーキャンでは個人情報保護士向けの講座を提供しており、法改正への対応も含めてスケジュール管理込みで学べる。一方、IT職種で情報セキュリティの基礎知識がある場合は、公式テキスト+過去問の独学でも十分合格圏に入れる。

キャリアへのインパクトと次のステップ

個人情報保護士の資格価値は、業種・職種を横断する汎用性にある。IT部門だけでなく、総務・人事・営業・医療事務など、個人情報を日常的に扱うすべてのポジションで「正確な知識を持っている」という証明になる。

特にコンプライアンス担当・情報システム担当・プライバシーマーク審査担当としてキャリアを積む場合、資格取得はその後の業務の信頼性を高める。法改正のサイクルが早いため、「資格取得後も最新情報を追い続ける姿勢」が継続的な価値につながる。

次のステップとして相性がいいのは以下の資格だ。

  • 情報セキュリティマネジメント試験:IPAの国家試験。情報セキュリティの専門知識を国家資格として証明
  • プライバシーマーク審査員補:プライバシーマーク制度に関する専門資格。企業のPマーク取得支援に携わる場合に有効
  • CompTIA Security+:国際的なセキュリティ資格。技術面のセキュリティをさらに深める
  • 社会保険労務士:労働・個人情報保護のコンプライアンスに関わる国家資格へのステップアップ
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