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スパイス&ハーブ検定

スパイス&ハーブ検定
食・料理難易度: ★★☆☆☆(3級)〜★★★★☆(1級)更新日: 2026年4月7日
合格率: 非公開(3級は正答率80%で合格)
勉強時間: 約20〜40時間(3級)/ 約60〜120時間(2級)
受験料: 4,900円(3級)/ 8,800円(2・3級併願)

スパイス&ハーブ検定の全体像

カレーを作るとき、「クミンとコリアンダーって何が違うの?」と思いながらスパイスを入れている人は多いのではないか。その「なんとなく使っている」という感覚に、体系的な知識の地図を与えてくれるのがスパイス&ハーブ検定だ。

公益財団法人山崎香辛料振興財団が主催するこの検定は、スパイスとハーブの種類・使い方・歴史・健康効果・料理への活かし方を包括的に学ぶ試験として設計されている。料理好きや食文化に関心のある層を中心に受験者が増えており、特に「カレーを本格的に作りたい」「ハーブガーデンを始めた」という動機で受ける人が多い。

スパイスの歴史が世界史と深く絡み合っている点は特筆に値する。コロンブスのアメリカ到達も、バスコ・ダ・ガマのインド航路開拓も、根底には香辛料をめぐる経済的な欲望があった。そのレイヤーを知るだけで、スパイスへの見方が変わる。3級・2級・1級の3段階があり、3級はオンライン(CBT方式)で随時受検できる。

Step 1: 出題傾向を把握する

各級の概要

形式 問題数 時間 受験料 合格基準
3級 CBT(オンライン)択一式 50問 50分 4,900円 正答率80%以上
2級 マークシート+単語記述 60〜70問 70分 4,900円(差額) / 8,800円(2・3級併願)
1級 論述あり 2級合格後に案内

主な出題分野(3〜2級)

分野 内容
スパイス・ハーブの種類 コリアンダー・クミン・ターメリック・カルダモン・クローブ・シナモン・ペッパー・バジル・タイム・ローズマリー等の特徴と風味
産地と歴史 主要スパイスの産地(インド・東南アジア・地中海沿岸)、香辛料貿易の歴史
料理への活用法 スパイスのブレンド(カレーパウダー・ガラムマサラ等)、調理法別の使い方
健康・アロマ効果 消化促進・抗酸化・殺菌作用など主要成分の働き
保存と品質管理 適切な保存方法、挽きたてと既製品の風味の違い
世界の料理とスパイス インド料理・タイ料理・地中海料理・モロッコ料理の特徴的なスパイス使い

頻出スパイス早見表

スパイス 覚えるポイント
ペッパー(胡椒) 世界で最も使われるスパイス。黒・白・赤の違いは加工法の差
ターメリック(鬱金) カレーの黄色の原料。クルクミン成分・抗酸化作用
シナモン(肉桂) セイロンシナモン vs カシアの違い。甘みと辛みが共存する香り
クミン エジプト・インド料理に多用。独特の土っぽい香り。消化促進効果
バジル スイートバジル・タイバジルの違い。トマトとの相性が抜群
タイム 抗菌・防腐効果が高い。ブーケガルニの定番素材

Step 2: 学習スケジュールを組む

受験資格と受検方法

3〜2級は年齢・職業不問で誰でも受検可能。1級は2級合格者のみ。

  • 3級(CBT): 年間を通じて随時受検。全国のCBT試験センターで受検
  • 2級: 年複数回、特定日程での実施
  • 最新日程は山崎香辛料振興財団の公式サイトで確認

2・3級を同時受検(8,800円)すると割安。2級の学習で3級の範囲も自然にカバーできる。

学習スケジュール

推奨学習期間
3級 2〜4週間(1日30分〜1時間)
2級 1〜2ヶ月

学習の進め方

  1. 公式テキスト・問題集を軸にする: 50問択一の3級はテキストを丁寧に読むだけでほぼ合格ラインに届く
  2. スパイスをグループで分類して覚える: 「温かみのあるスパイス(シナモン・クローブ・ナツメグ)」「清涼感のあるハーブ(ミント・バジル・タイム)」「個性的な風味(クミン・コリアンダー)」といったカテゴリで整理すると覚えやすい
  3. 実際に買って使う: 実際に香りをかぎ、料理に使うことで「この香りがこの名前」という知識が身体に刻まれる
  4. 産地を地図と結びつける: コショウ(インド・マラバル海岸)、バニラ(マダガスカル)、シナモン(スリランカ)のように産地と地理をセットで覚える
  5. カレーパウダーのレシピを暗記する: ターメリック・クミン・コリアンダー・カルダモンの組み合わせは頻出。ガラムマサラを自作すると記憶が定着する

Step 3: 本番で実力を発揮する

難易度 コメント
3級 ★★☆☆☆ 公式テキストと問題集で対応可。合格基準80%は高めだが、問題はオーソドックス
2級 ★★★☆☆ 記述式あり。産地・健康効果の詳細まで必要。2割程度の上積みが求められる
1級 ★★★★☆ 論述あり。スパイス・ハーブの深い知識と応用力が必要。1級は高難度

3級の合格基準は80%と高めに設定されているが、問題自体はテキストの内容から素直に出題されるため、しっかり読めば対応できる水準だ。

おすすめ教材:

  • 「スパイス&ハーブ検定公式テキスト」(山崎香辛料振興財団): 試験範囲の基本教材。まずここから
  • 「スパイス&ハーブ検定問題集」(山崎香辛料振興財団): 模擬問題・過去問で演習できる公式問題集
  • 各出版社のスパイス図鑑: 写真付きで視覚的に覚えやすく、テキスト補完として有効
  • SB食品・ギャバン等の公式サイト: 各スパイスの特徴・使い方の参考情報が豊富

合格後のキャリア・活用先

  • 料理の幅を広げる: 「なんとなく使っていたスパイス」が「理由を持って使えるスパイス」に変わる。カレー・エスニック料理の完成度が上がる
  • 食文化の語り手: スパイスの歴史や産地の話は、食卓やカルチャー系のコンテンツとして価値がある
  • ハーブガーデン・アロマとの連携: ハーブの栽培・アロマテラピーへの理解と組み合わせて、植物の活用知識を深める
  • 飲食業・カフェ: スパイスを用いたドリンク・料理提案の裏付けとして

関連資格

  • ハーブ検定(日本ハーブソサエティー): ハーブに特化した検定。スパイス&ハーブ検定とは別団体
  • アロマテラピー検定(日本アロマ環境協会): ハーブのアロマ成分と通じる精油・植物香料の知識
  • 食生活アドバイザー: 食全般の栄養・文化・生活知識を証明する資格
  • 野菜ソムリエ: 野菜・果物の知識を幅広く学ぶ資格。食文化の観点で共通する部分が多い
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