2026年は淡交社主催のWeb検定
茶道文化検定は、点前の手順を実演する試験ではありません。茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶室・露地などを通して、茶道を取り巻く文化の知識を確かめる検定です。年齢、茶道経験、流儀の制限はなく、4級と3級は前の級に合格していなくても受検できます。
2008年から2019年までは全国会場の紙試験でしたが、2021年からパソコン・スマートフォン・タブレットで受ける「茶道文化検定Web版」へ移りました。さらに2026年1月1日、一般財団法人今日庵 茶道資料館から株式会社淡交社へ事業が譲渡され、現在の主催者は淡交社です。旧主催者名や会場一斉試験の案内は、現在の制度には当てはまりません。
受検条件と形式
| 級 |
受検条件 |
形式・問題数・時間 |
| 4級 |
年齢・経験・流儀の制限なし |
選択式・50問・30分 |
| 3級 |
年齢・経験・流儀の制限なし |
選択式・60問・45分 |
| 2級 |
3級合格者 |
選択式・80問・60分 |
| 1級 |
2級合格者 |
選択式と入力式・80問・80分 |
合格基準と受検料
| 級 |
合格基準 |
受検料(税込) |
| 4級 |
70%以上 |
1,000円 |
| 3級 |
70%以上 |
2,000円 |
| 2級 |
70%以上 |
3,000円 |
| 1級 |
80%以上 |
5,000円 |
1級も「論述試験」とは案内されておらず、現行の公式表記は選択式と入力式です。支払い後は級の変更、受検者の変更、返金、次回への繰り越しができません。
第10回は11月4日から13日まで
2026年の第10回Web版は、11月4日(水)10:00から11月13日(金)23:59まで受検できます。事前申込みは10月19日(月)10:00から11月4日(水)9:59までですが、受検期間が始まった後も申込みできます。支払い期間は10月19日から11月13日までです。
申込みから受検までは次の順です。
- 公式サイトの実施概要から無料会員登録をする
- マイページで受検級を選ぶ
- クレジットカードまたはコンビニ決済で受検料を支払う
- 期間内に自分の端末で受検する
- 終了直後に画面で合否を確認する
インターネット端末とメールアドレスが必要です。受検中に書籍やWebで調べること、画面を撮影・録画・スクリーンショットすること、問題を外へ出すことは禁止されています。操作に不安がある場合は、公式のお試し受検コーナーで本番に近い画面遷移を先に試せます。
合格率より、現在の合格基準を見る
Web版の級別合格率は、2026年8月31日に確認した公式ページでは公表されていません。公式の「過去の受検データ」に載る級別合格率は、2019年までの会場・紙試験の結果です。方式が変わった後のWeb版へ、その数字をそのまま当てはめることはできません。
現在確定している数字は、4級・3級・2級が70%以上、1級が80%以上という合格基準です。受検後すぐ採点されるため、申込み前の判断では古い合格率よりも、級ごとの受検条件、問題数、時間、合格基準を使う方が安全です。
出題範囲も級で分かれます。4級・3級は「茶のこころ、茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶室・露地」です。2級・1級は「茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶と禅、茶席の花、懐石、菓子、茶室・露地、茶業」です。点前の手順は出題されません。
お稽古経験と知識試験は別に考える
公式テキストは4級1,100円、3級1,650円、1・2級共通2,530円、公式問題集は全級共通1,540円です。2冊の公式テキストには正誤表も公開されているため、中古本を使う場合も公式の教材ページで訂正内容を確認してください。
2022年にWeb版4級へ合格した「なっちゃん@茶道(裏千家)ノート」さんは、茶道教室で3年以上稽古していても、歴史や道具の知識が不足していると感じたことを受検の出発点にしています。学習は公式テキストを2回読み、複数年の公式問題集を解き、間違えた箇所をテキストへ戻って確認する流れで、本人の実学習期間は約2週間でした。
これは一人の合格記録であり、全受検者に必要な期間を示す数字ではありません。ただし、稽古年数だけで受検級を決めず、「歴史・道具・茶室を文字でどこまで説明できるか」を問題集で確かめる、という判断材料にはなります。同記録では、Web版の問題を過去の紙試験問題より難しく感じ、単語の暗記だけでなく理由まで理解する必要があったとも報告されています。
受検前に一枚で確認すること
- 4級・3級は直接受検できる。2級は3級、1級は2級の合格認定番号が必要
- 2026年第10回は11月4日10:00から11月13日23:59
- 受検料は1,000円から5,000円。支払い後の変更・返金は不可
- Web版の合格率は公式非公表。合格基準は4〜2級70%以上、1級80%以上
- 点前の実技ではなく、茶道文化の知識を問う
- 本番前に公式のお試し受検で端末と操作を確認する
出典と確認日
以下を2026年8月31日に確認しました。