革製品技能試験(技術認定)

ものづくり・技能更新 2026年9月2日
革製品技能試験(技術認定)
合格率 / Pass rate
公式の一律公表なし
勉強時間 / Study
公式の学習時間目安なし
費用 / Fee
部門・等級別(現行要項で確認)

「革製品技能試験」は一つの試験ではない

日本皮革産業連合会(JLIA)は、職人の技能向上と後継者育成を目的とする事業を、現在は「技術認定」と案内しています。受検窓口は製品分野で分かれ、少なくとも次の2系統があります。

分野 現行の試験・認定 実施団体
革靴 革靴製造技能試験(製甲技能/底付技能) 全日本革靴工業協同組合連合会
鞄・ハンドバッグ・小物 鞄・ハンドバッグ・小物技術認定試験 日本鞄ハンドバッグ協会

以前この記事が案内していた「鞄・ハンドバッグ・小物の3分野から一つを選ぶ単一の革製品技能試験」や「初級・中級・上級」という構成は、現行の公式案内と一致しません。受検したい製品が革靴なのか、鞄・ハンドバッグ・財布などの小物なのかを先に決め、それぞれの実施団体の要項を確認する必要があります。

厚生労働省の職業情報提供サイト job tag も、かばん・袋物製造を、天然皮革や合成皮革、布などを加工して鞄・財布等を作る職業として説明しています。趣味のレザークラフト一般を測る試験ではなく、製造に携わる職人の技術認定として読むのが実態に近い位置づけです。

2026年に申込みできるのは革靴側

全日本革靴工業協同組合連合会は、2026年7月1日に第20回革靴製造技能試験を告知しました。

  • 試験の種類: 革靴製甲技能、革靴底付技能のどちらか
  • 申込受付: 2026年7月10日〜10月15日
  • 試験日: 2026年8月18日〜11月20日のうち、受検者が予約した日
  • 会場: 全靴協連人材研修施設(東京都台東区橋場2-4-1)
  • 申込方法: Webフォーム、Eメール、FAX、郵送

受検者には実技試験と同じ材料3足分、見本、採点基準表、学科教材が事前に送られます。希望者は全靴協連研修施設の講習を無料で受けられると案内されています。2026年の告知ページには受検料と受検資格が掲載されていないため、申込み前に技能試験担当へ確認してください。

鞄・ハンドバッグ・小物側の公式ページに現在表示されるのは、2026年2〜3月に実施された令和7年度第15回です。次回の申込期間・試験日・受検料は、2026年9月2日時点では公表されていません。古い年度の料金を次回料金として使わないことが重要です。リンクされている令和7年度要項にも、令和8年度から料金を改定し、改定額は当時未定と明記されています。

鞄・ハンドバッグ・小物は3級でも受検条件がある

現行ページの受検資格は次のとおりです。

等級 受検資格
1級 日本国内での製造実務経験10年以上。ただし2級合格者は年数にかかわらず次年度受検可
2級 日本国内での製造実務経験5年以上。ただし3級合格者は年数にかかわらず次年度受検可
3級 関連企業で就業実績1年以上、専門学校卒業見込み、または製造に意欲がある人

部門は鞄、ハンドバッグ、小物に分かれ、小物は紳士・婦人の区分があります。試験は日本語で実施されます。1・2級は事前作品審査を通過した人が学科試験と実技確認試験へ進み、3級は事前作品審査なしで当日の学科・実技を受けます。

現行の応募要項ページは、各部門・等級で事前作品審査、学科試験、実技試験を行い、合格基準を学科60点以上・実技90点以上と案内しています。試験時間や具体課題は年度要項で変わり得ます。現在リンクされているPDFは令和7年度の資料なので、その時間を次回の現行値として使わず、次年度要項の公表後に確認してください。

合格率ではなく、分野と等級の入口を確認する

現行の公式ページは、革製品全体をまとめた級別合格率を公表していません。以前の記事にあった級別の合格率目安は出所を確認できないため削除しました。

日本鞄ハンドバッグ協会が公開する合格者インタビューでは、受検者が「普段の仕事を外部の目で評価されること」に意味を感じたことや、4度目の挑戦で1級に合格した例が紹介されています。これは一般的な合格難易度を示す統計ではありませんが、作品の見栄えだけでなく、仕事で積んだ工程・精度を第三者の基準で測る試験だと分かる材料です。

受検前は次の順で確認すると、別試験へ迷い込みません。

  1. 作りたい製品が革靴か、鞄・ハンドバッグ・小物かを決める
  2. 現行年度の要項で、部門・等級・実務経験を確認する
  3. 事前作品、学科、当日実技のどこから始まるかを確認する
  4. 次回料金が未発表なら、旧年度の金額を推測せず事務局へ確認する

出典と確認日

以下を2026年9月2日に確認しました。

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