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チーズプロフェッショナル

チーズプロフェッショナル
食・料理難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年4月3日
合格率: 約50%(第一次試験)/ 約30%(第二次試験・総合)
勉強時間: 約150〜300時間
受験料: 22,000円(受験料)※会員登録費別途

チーズプロフェッショナルとは——チーズの「深さ」を仕事にする資格

ブリーの白カビが放つ木の香り、ゴルゴンゾーラの青カビが生む複雑な旨み、コンテの長期熟成が重ねる結晶の甘さ——チーズはワインにも引けを取らない奥深い世界を持つ食材です。

チーズプロフェッショナルは、NPO法人チーズプロフェッショナル協会(CPA)が認定する専門資格です。チーズの歴史・製法・産地・ペアリングから、実際に食べてチーズを識別するテイスティングまで、チーズの専門家として必要な幅広い知識と感覚が問われます。

試験は**第一次試験(筆記・CBT方式)第二次試験(テイスティング・小論文)**の2段階構成。書籍の知識だけでなく、実際に食べることで身につく感覚がそのまま試験に問われる点が、この資格の最大の特徴です。

こんな人におすすめ

  • チーズ専門店・百貨店のチーズ担当として接客力を高めたい
  • レストランやワインバーでチーズプレートを提案できる人材になりたい
  • チーズが大好きで、知識と感覚を体系的に整理したい
  • 食のメディアやライターとして専門性を証明したい

受験資格

受験にはCPA(NPO法人チーズプロフェッショナル協会)への正会員登録が必要です。実務経験・年齢・学歴の制限はなく、会員登録をすれば誰でも受験できます。

区分 内容
会員資格 CPAへの正会員登録(年会費必要)
実務経験 特に制限なし
年齢・学歴 制限なし

試験の概要

第一次試験(筆記・CBT方式)

項目 内容
出題範囲 「チーズ教本」の内容・業界知識・時事
出題形式 多肢選択式(CBT方式)
試験時間 120分
合格基準 正答率70%以上

主な出題テーマ:

  • チーズの製法・分類(フレッシュ・白カビ・青カビ・ウォッシュ・ハード・セミハード)
  • 世界各国のチーズ(フランス・イタリア・スイス・英国・日本など)
  • 産地と製法の関係・AOP/DOPなどの原産地名称保護制度
  • ミルクの種類(牛・羊・山羊・水牛)と風味の違い
  • チーズとワイン・食材のペアリングの考え方
  • 適切な保存・カット・提供方法

第二次試験(テイスティング・小論文)

項目 内容
テイスティング ブラインドでチーズを試食し、種類・特徴・産地等を回答
小論文 チーズに関するテーマで論述
試験時間 90分程度
合格基準 各70%以上

合格率と難易度

  • 第一次試験: 合格率約50%
  • 第二次試験・総合: 合格率約30%

テイスティング試験は五感によるトレーニングが必須です。白カビ・青カビ・ウォッシュ・ハードなど各タイプの特徴的な風味を実際に食べて覚える体験が合否を左右します。書籍だけの学習では対応が難しく、「食べる」という体験そのものが最高の勉強になる資格です。

勉強法——「食べながら学ぶ」という贅沢な体験

推奨学習期間

標準的な学習期間は4〜6ヶ月。チーズに日常的に親しんでいる方は短縮できます。

学習の進め方

  1. 「チーズ教本」を精読する: CPAが指定するテキストが試験の出題基準。各チーズの名前・産地・製法・特徴を体系的に習得する。毎年改訂されるため最新版を用意すること

  2. チーズ図鑑・専門書で補強する: 写真付きのチーズ図鑑で産地の地図・外観・断面を視覚的にインプット。ヨーロッパ各国の産地と代表チーズを地図と組み合わせて覚えると記憶に定着しやすい

  3. 実際に多様なチーズを食べる: 専門チーズショップ・百貨店のチーズ売り場でさまざまなタイプを試食する。白カビのクリーミーさ、ウォッシュの独特な香り、青カビの複雑な旨み——それぞれのキャラクターを舌と鼻で覚えることが、テイスティング試験の最大の対策です。チーズのプロに「こういう試験を受ける」と伝えると、丁寧に案内してくれることもあります

  4. ワインとのペアリングを実践する: チーズとワイン・食材の相性を理論だけでなく実体験で学ぶ。「軽い白ワインにフレッシュチーズ」「赤ワインにハードチーズ」のようなペアリングの感覚は、食べ比べを通じて初めて腑に落ちます

  5. 勉強会・チーズイベントに参加する: 同じ目標を持つ受験者と情報交換し、テイスティングの場数を増やす。百貨店の試食イベントやチーズセミナーも積極的に活用したい

テイスティング練習のポイント

  • 各タイプ(フレッシュ・白カビ・青カビ・ウォッシュ・ハード)の特徴的な風味をそれぞれ体験する
  • フランス・イタリア・スイスなど産地別の風味傾向を整理する
  • 熟成度合いによる味の変化(若いチーズ vs. 長期熟成)を経験する

おすすめ教材

  • 「チーズ教本」(NPO法人チーズプロフェッショナル協会編)— 試験の公式テキスト。毎年改訂されるため最新版を
  • 「世界のチーズ図鑑」(マイナビ出版)— 写真付きで視覚的に学べる総合チーズ図鑑
  • 「チーズの教科書」(西東社)— 初心者からプロまで使えるチーズ百科事典的な一冊
  • 専門チーズショップ・百貨店のチーズ売り場: テイスティング経験を積む最高の場

資格の活かし方

  • チーズ専門店・百貨店のチーズ売り場: 商品説明・バイイング・接客で専門性を発揮。お客様からの信頼も高まる
  • レストラン・ワインバー: チーズプレートの提案・アドバイスができるスタッフとしての差別化材料に
  • 輸入食品・乳業メーカー: チーズの商品開発・マーケティング業務への活用
  • 食のメディア・ライター: 専門資格に基づく信頼性の高いチーズコンテンツの発信
  • チーズ愛好家・グルメ: 産地・製法・ペアリングを知ることで、一枚のチーズが語りかけてくるものが変わります

関連資格

  • チーズ検定(C.P.A.チーズ検定): CPAが主催する初級資格。チーズプロフェッショナルへの足がかりとして最適
  • ソムリエ・ワインエキスパート: チーズとペアリングの理解を深め合える相互補完的な資格
  • フードコーディネーター: 食全般のスタイリング・演出スキルと組み合わせると活躍の幅が広がる
  • 野菜ソムリエ: 食材全般の専門家として「食のプロ」像を築きたい方に
チーズプロフェッショナルチーズ食品テイスティング食の資格